デフェラシロクスが急性骨髄性白血病患者の生存転帰を改善する可能性
Cancer Medicine誌に発表された遡及的研究によると、同種造血幹細胞移植(alloHSCT)の早期に開始された場合でも、経口鉄キレート剤である デフェラシロクスによる治療は、急性骨髄性白血病(AML)の患者にとっては、有益なことがあります。
研究者らは、寛解においてalloHSCTを受けたAML患者(年齢中央値、41歳)326人の長期生存に対するデフェラシロクスの効果について調査しました。
コホートは男性が52.8%(患者数:172人)でした。移植ドナーは、患者の54.9%が一致した兄弟であり、33.7%は血縁関係がなく、11.3%でハプロタイプ一致に関連していました。
alloHSCTの前後で高フェリチン血症(1000 ng / mL以上)であり、デフェラシロクスを受けなかった198人の患者の間で、
デフェラシロクスを投与しなかった198人の患者のうち、alloHSCTの前後に高フェリチン血症(1000 ng / mL以上)が生存に関する予後が悪いことが 判明しました。
これは主に再発の増加に起因していました。
alloHSCTの1ヵ月後、高フェリチン血症の患者128人(46%)がデフェラシロクスの投与を受けました。
研究者らは、デフェラシロクスを投与しない場合と比較して、デフェラシロクスが血清フェリチンレベルをより早く低下させ、安全なプロファイルを管理 できることを発見しました。
デフェラシロクスは、非再発死亡率に有意差が認められない(22.8%対19.1% ; P = 0.285)ものの、デフェラシロクスを投与されていない患者と 比較して、全生存期間の改善(66.6%対 50.1%; P < 0.001)および無病生存率(65.4%対 47.5%; P < 0.001)とも関連していました。
【以下のウェブサイトより引用】
Deferasirox May Improve Survival Outcomes in Patients With Acute Myeloid Leukemia
Hematology Advisor