トレチノインとレチノールは同じもの?
「トレチノインとレチノールは同じものなのか?」これは、スキンケアにレチノイドを取り入れたい患者がよく抱く疑問です。この記事では両者の違いを説明します!
皮膚科医 Dr. Anna Chacon
医学的に審査済み:
Dr. Anna Chacon
皮膚科医
トレチノインとレチノAの違い
端的な答えは「いいえ」です。トレチノインとレチノAはまったく同じものです。唯一の違いは、トレチノインの方は商業的に医薬的有効成分「レチノA」として知られており、Bausch Health、Johnson and Johnson、Valeant Pharmaceuticalsなどの複数の製薬会社によって製造されているという点です。
また、トレチノインは、Refissa、Renova、Altrenoという製品名の医薬品の有効成分でもあります。
レチノAとレチノAマイクロの違い
レチノAとレチノAマイクロには、配合方法に微妙な違いがあります。
レチノA
トレチノイン(レチノA)は、クリームやジェルなど、様々な強度の様々な製剤で使用されています。
レチノAマイクロ(トレチノインマイクロスフェアジェル)
一方、レチノAマイクロは、マイクロスフェアジェル特有のトレチノインの配合方法です。マイクロスフィア技術により、トレチノインが時間をかけて徐々に皮膚に放出され、他のトレチノイン剤と比較して炎症が出る可能性を抑えられます。レチノAマイクロならば、トレチノインの利点を維持しつつ、副作用を減らせる可能性があるというわけです。
これは、特に敏感肌や肌が荒れやすい人にとって有益であり、これらの2つのうちどちらを選ぶかは肌タイプ、耐性、特定の肌コンディションの治療により変わるため、医療従事者や皮膚科医と相談するのがベストです。
では、トレチノインとは何なのか?
トレチノインは、全トランス型レチノイン酸(ATRA)としても知られる、ビタミンA由来の皮膚科で広く使用される局所薬であり、処方箋レチノイドに分類されます。
トレチノインは、にきび治療のためにFDAに承認されており、軽度、中等度、重度のにきび治療にとっての貴重なツールです。トレチノインはまた、光老化(微細な顔のしわを含む)、かさつき、日焼けのシミの治療に対しても承認されています。このように、トレチノインは皮膚の健康に関連する医学的・美容的処方に関して幅広く有効性を示しています。
レチノールはトレチノインやレチノAと同じもの?
いいえ、トレチノイン(およびレチノA)とレチノールは別物です。トレチノインとレチノールはともにレチノイドですが、それらはスキンケアにおいて非常に異なる特性と用途を持っています。また、レチノールとトレチノインにはさまざまな強度がありますが、レチノールは市販されているのに対し、トレチノインは医師の処方箋が必要です。
トレチノインは他の薬と併用することで効果が上がるか?
はい、トレチノインは、得たい結果に応じて、さまざまな薬と組み合わせることができます。以下はトレチノインと他薬の一般的な組合わせのリストです:
アンチエイジング
- アルトレノ(トレチノイン、ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリン)
- トレチノインとナイアシンアミド
ニキビ
- トレチノインとクリンダマイシン
- トレチノインと外用スピロノラクトン
- トレチノインと過酸化ベンゾイル
色素沈着
- トレチノインとハイドロキノン
- トレチノインとアゼライン酸
まとめ
トレチノインとレチノA自体は同じものですが、トレチノイン製剤には様々なものがあり、市販または調剤薬局で購入できます。
出典:https://miiskin.com/tretinoin/tretinoin-vs-retin-a/