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ドライアイ症候群について知っておくべきこと

ワシントンD.C.: 医学的研究では、ドライアイは文字を読む速度を著しく低下させ、長期間の視覚的集中を要する作業を中断させる可能性が指摘されています。
慢性ドライアイは、眼球を潤すのに十分な涙が分泌せず、眼の機能に大きく影響する一般的な疾患です。

この研究は成人186名を対象に行われ、検眼と視覚科学誌(Journal Optometry and Vision Science)に掲載されました。
ジョーンズ・ホプキンス・メディシンのドライアイの専門家は、慢性ドライアイは人の読書速度を10%も低下させ、平均30分以上の継続を困難にさせる可能性があると述べています。

研究者によると、何百万人もの成人、主に50歳以上の人々がドライアイを抱えています。これは、眼の不快感や視覚障害を招きます。

研究者のエセン・アクペック氏は、次のように述べています。
「私の患者の多くは、標準的な眼球検査における視力に問題はありませんが、夜間や不慣れな場所での運転、
小さな文字を読む際やパソコン作業、コンピュータ作業において支障をきたしています。」
また、こう続けました。
「殆どのドライアイ患者は、涙が目の表面を潤す速度が不十分であるため、読書能力を維持することが困難となっていることが考えられます。」

研究では、深刻な慢性ドライアイを患う116名の被験者は、その他の一時的なドライアイ症状を抱える被験者と比較すると、1分当たりに読んだ単語の数が少ない結果となりました。
また、ドライアイ症状無しでは1分当たり272語の読書スピードであったにも関わらず、ドライアイ症状ありでは32語低い1分あたり240語の結果となりました。

読書や運転、手術のような持続的な視覚機能を要する作業は、角膜全体に涙を届ける働きをする瞬きの回数を変えてしまう為、誰の眼にも負担がかかります。
しかし、この瞬き頻度の変化は、ドライアイを抱える人にはより深刻な影響を与えるのです。

研究者は、視覚障害を引き起こすメカニズムや治療方法に関する手がかりとする為、実験の始めと終わりに被験者の涙サンプルを収集しました。

ドライアイの診断や治療は複雑であることことが多く、その理由のひとつとして、油腺の詰まりやリウマチによる全身性炎症など、原因としてあらゆる疾患が考えられることが挙げられます。

研究者は、刺すような痛みや視界のブレ、眼の渇きの症状が頻繁に起こる場合は店頭薬の目薬を試してみることも一つの方法ですが、
やはり専門的な検査と診断を受けることが最も効果的であると話しています。

現状の治療方法としては、点眼薬の処方、ライフスタイルや環境の変化、外科的手術などで涙の生産量を増加させる方法があります。

Gulf Digital News 2018年11月15日
http://www.gdnonline.com/Details/431202/All-you-need-to-know-about-dry-eye-syndrome