ハゲと脱毛症の予防薬

脱毛は、通常、男性にも女性にも起こりアンドロゲン性脱毛症として科学的に知られています。
毛包を縮小させ死滅させてしまうテストステロン誘導体のジヒドロテストステロン（DHT）から起こる脱毛症がこのタイプです。
これは、男性と女性、両方に発生する可能性がありますが、女性の方がはるかに少ないのです。

多くのことがそうであるように、アンドロゲン性脱毛症も遺伝が関係しています。しかし、一部の食品により脱毛が加速したりすることもあるということが示されています。
インドでの研究では、揚げ物はDHTにテストステロンの開発を加速させ、油や腺細胞の活動を、増加させる可能性が示されています。
砂糖の消費量に関係するインスリンスパイクも、また、同様の結果となる可能性があります。

ブリティッシュコロンビア大学での研究は、シャンプーを変更すると、脱毛を遅らせることに有益である可能性も示しています。
抗真菌成分ケトコナゾールを含むフケを抑えるシャンプーは、テストステロンがDHTへ変換する割合を減らす作用があります。

ベルギーの別の研究では、ケトコナゾールが含まれるシャンプーを6カ月間使用したところ、DHTが17％減少し、脱毛が減ったことが確認されました。

東洋医学においては、シャンプーの際に行うヘッドマッサージは、頭皮の表面への血流を刺激するので、脱毛に効果があるとされている人気の技術ですが、しかし欧米の研究では、その有効性は見られません。

【脱毛治療】

それでは、今度は、脱毛の治療および予防に最も人気の高い2つの薬を見てみましょう。ロゲインとプロペシアです。

有効成分ミノキシジルを含むブランド製品の鉄板であるロゲインは、最初は高血圧用の薬でした。
ロニテンというその商品には、毛包への血流と栄養の増加に起因し、使用開始数か月後に毛が肥厚し（または、髪の成長が増加）予期せぬ副作用がありました。
多くの臨床試験の後、ロゲインはその有効性を証明されている多くの研究-いくつかの研究で、男性の約50％、最大では約85％に効果が現われた-を受け、発売されました。
しかし、ミノキシジルの研究の大部分において大きな注意点があります。
研究のほとんどは、最大で5年間、脱毛の症状がある若い男性で行われました。
永久的に損傷を受けた毛包、または失われてしまった髪の頭皮の大部分には作用せず、何十年もの間、脱毛の症状がある高齢者の男性には効果的ではないと思われます。

ロゲイン、または類似のブランドリゲインは、毎日、局所的に使用しなければならず、使用者の話を元にすると、活性成分は最終的には、効果がなくなってしまった人もいたようです。
使用者は、治療を停止した場合、脱毛が進行するため、毎月、この薬剤に50ドルから60ドル投資する必要があります。

【市場にある第一選択の治療】

プロペシア（一般名フィナステリド）は、いわばミノキシジル製品を試す前の）第一選択の脱毛治療製品として、推奨されています。
この製品は、血流を刺激するというよりも、テストステロンのDHTへの変換を阻害することで作用するのです。
フィナステリドは最大60％まで、DHT濃度を低下させ、実際に髪を頭皮で成長させるチャンスを与え、実際に脱毛を止めることに効果的であることが証明されています。

41歳以上の男性では長期の研究は行われていませんが、経口服用のフィナステリド製品は、ミノキシジルと同様、50％～80％の陽性結果を生み出しています。

ミノキシジル製品は処方箋なしで利用可能ですが、フィナステリド製品は、処方箋が必要です。
前者は科学的に髪を再成長することが証明されており、後者は最初に脱毛予防に使用されるお薬としては最適です。
費用は高くつきますが、もし医師により最適だと判断された場合は、両方の薬剤を一緒に摂取することもできます。

また、ミノキシジル製品は、男性と女性の両方で使用することができますが、フィナステリド薬は男性にのみ処方されます。
成果を確認するには4〜6ヶ月かかり、それまでに何の変化も見られない場合には、「髪の移植」つまり毛包単位移植や毛包単位の抽出などが考慮されます。

記事元：http://www.stuff.co.nz/life-style/well-good/teach-me/80110426/can-hair-loss-products-stop-you-from-going-bald