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バイアグラで、心臓発作のリスクが減少、心臓発作の生存率が改善

ブリティッシュ・ハート・ファウンデーション(BHF)と国立衛生研究所(NIHR)の資金提供を受けた研究によると、勃起不全の治療を受けている2型糖尿病の男性は、心臓発作の危険性が減り、心臓発作を起こしても生き残るチャンスが増えるそうです。
マンチェスター大学の研究者は、2007年1月から2015年5月まで、40歳から89歳の2型糖尿病患者約6,000人を対象に電子健康記録を調査しました。

この研究結果は、BMJ Journal Heartに発表され、PDE5と呼ばれる酵素をブロックする勃起不全治療が、2型糖尿病の死亡リスクを低下させるという強力な証拠を提供しているとしています。

バイアグラは、PDE5酵素を遮断することによって作用する勃起不全治療の一つです。
PDE5阻害薬を処方された1,359人の男性は、使用していない男性と比較して、フォローアップ(19.1%対23.8%)および死亡率(31%)のいずれかの原因による死亡率が低くなりました。死亡率は、年齢や心臓病のリスクに影響を与える他の要因を調整した後もなお減少していました。
研究期間中に勃起不全治療を受けた人では、心臓発作が有意に少ないことも発見されました。

また、心臓発作の既往歴がある患者や研究期間中の患者のサブグループでは、薬物の死亡率が有意に低くなりました。
英国では350万人の成人が糖尿病と診断されており、90%の人々が2型糖尿病と診断されています。
マンチェスターチームの1人であるBHFの上級研究員、アンドリュー・トラフォード教授は、すでに、この治療を受けた時、心不全の心臓からの心臓細胞がより長く生存することを実験室で示しています。

このチームは現在、同じ薬物が心不全患者の半分まで死に至らせてしまう異常な心臓リズムを予防できるかどうかを確認しようとしています。
彼らは、これらの2つの、動物での実験研究が、心不全患者の臨床試験につながることを願っています。

「私たちの研究室では、これらの勃起不全治療薬の心臓への潜在的利益を指摘していましたので、心臓発作のリスクを軽減し、糖尿病患者の心臓発作生存率を改善することができます。バイアグラのような勃起不全治療薬は既に使用許諾がなされているため、臨床試験によって救命効果がさらに増強されれば、あまり遠くない将来、この薬剤で治療することも可能になるかもしれません。」
とBHFが資金を提供したこの研究に携わったマンチェスター大学のアンドリュー・トラフォード教授は述べています。

 バイアグラは、もともと英国の心臓血管治療薬として開発されており、研究者は高血圧や狭心症の患者への使用を検討していましたが、最終的には勃起不全の治療薬として注目されることになりました。
トラフォード教授と彼のグループの研究を通して、心臓病との戦いにおいてこの薬の潜在的可能性を再発見した、健康記録に見られる結果が、臨床試験の緊密に管理された状況にあるかどうかを調べる研究が、今必要とされていると、BHFの医学ディレクターであるジェレミー・ピアソン教授は述べています。


(記事元)http://medicalxpress.com/news/2016-11-viagra-linked-heart-survival.html#nRlvViagra linked with reduced heart attack risk and improved heart attack survival