パンデミックでのストレスは多くの女性の月経周期を変えた
2021年10月4日(ヘルスディニュース)- 感染への恐怖からロックダウンによる隔離まで、COVID-19のパンデミックはストレスレベルを劇的に上昇させ、多くの女性にとってその上昇は月経の変化をもたらしました。
オンライン調査での回答者の半数以上が、月経前症状(PMS)の変化や、月経周期と出血の持続時間の違いなど、パンデミック中での月経についての変化を報告しました。
「ストレスが月経周期の変化を引き起こす可能性があることはよく知られていますが、これらの変化は、月経期間がより短い、またはより長くなったり、出血状態がより重くなったり軽くなったりといったことにまで及び、月経がある女性が生理不順となったり完全になくなっていることを見逃す可能性があります。」
と研究著者のニコール・ウォイトウィッチ博士は述べました。
彼女はシカゴにあるノースウエスタン大学ファインバーグ医学部の医学社会科学の研究助手です。
「ストレスに関連する月経周期の変化や不規則性は、特に避妊の手段として月経周期を監視している可能性のある人や積極的に妊娠しようとしているひとの心配の種になるか、影響を受けた人にとって更なるストレスや生理不順を引き起こす可能性があります。」
と彼女は述べました。
この調査では、2020年7月から8月にかけて米国の200人以上の月経のある女性へオンラインにより行われました。
彼女たちはパンデミック時のストレスレベルと月経周期に関する質問に回答しました。
米国のパンデミックによるロックダウンが始まった際に女性が感じたストレスが大きければ大きいほど、生理不順がより顕著であることが研究でわかりました。
ストレスレベルが高いと報告した女性は、パンデミックの初期にストレスレベルが中程度ほどだった女性よりも、より出血が重く、より月経期間が長かった可能性があります。
この調査結果は最近、Journal of Women's Healthのオンライン版で公開されました。
研究者らは、この研究を月経に対してのストレスの影響を評価した米国での最初の研究と説明しました。
それ以前の研究では、生理不順を不安やうつ病などの気分障害や、自然災害、避難、飢饉などの急激なストレスの原因となるものに関連付けています。
この調査結果は、スーザン・カリル博士が問診で多くの患者から得た情報が反映されています。
彼女は、ニューヨーク市にあるマウントサイナイ医科大学の産科、婦人科、生殖科学の助教授であり、この調査結果を評価しました。
「ストレスが月経周期に影響を与えると、妊娠が可能な時期を予測するのが困難となります。」
とカリル博士は述べています。
「また、排卵を予測することが難しくなり、妊活を再開するのが難しくなります。これは、不妊治療のストレスを増大させる可能性があります。」
カリル博士の患者の多くは、COVID-19ワクチンが月経の変化を引き起こすことを懸念しています。
「ワクチンは安全であり、子宮内膜の変化に直接関連はしていませんが、これは新しく研究されるべき分野です。」
と彼女は述べました。
月経は、子宮の内側にある膜(子宮内膜)が脱落したときに発生します。
「出血が増えたり、月経周期が変わったと思われる場合は、医師に相談し診察を受けてください。」とカリル博士はアドバイスをしています。
【以下のリンクより引用】
Pandemic Stress Altered Many Women's Menstrual Cycles
Healthday
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