パンデミックによる妊娠中、産後の女性のメンタルヘルスが懸念される
パンデミックによる妊娠中、産後の女性のメンタルヘルスが懸念される
2021年4月30日(ヘルスディニュース) - PLOSONEで4月21日にオンラインで公開された調査によると、COVID-19のパンデミックの初期、64か国の妊娠中と産後の女性に、外傷後ストレスの上昇、不安やうつ病、そして孤独感が非常に多く見られました。
ボストンのハーバードT.H.チャン公衆衛生学部のアルカナ・バス博士とその同僚は、64か国の妊婦と産後の女性を対象に匿名のオンライン調査(期間: 2020年5月26日から6月13日)を実施しました。
6,894件の回答に基づいて、研究者は、女性のかなりの割合が、心的外傷後ストレスの上昇(43%)、不安、抑うつ症状(31%)、および孤独感(53%)で、閾値以上のスコアを示したことを発見しました。
調整されたモデルでは、あらゆる情報源(例:ソーシャルメディア、ニュース、他の人との会話など)からのパンデミック関連情報の1日5回以上の検索と心的外傷後ストレスの上昇と不安/うつ病の確率が2倍となったことの関連性を明らかにしました。
女性の大多数(86%)は、出産後に家族が面会できない(59%)、生まれた子供のCOVID-19への感染(59%)、出産時に支援を行ってくれる人員の不足(55%)、そしてCOVID-19により、バースプランの変更(41%)など、大多数(86%)の女性は、COVID-19についていくらかまたは非常に心配していると報告しました。
「公衆衛生キャンペーンと医療システムは、周産期の女性のメンタルヘルスに対するCOVID-19関連のストレス要因による影響に対して明確に対応する必要があります。
ウイルス曝露への予防自体は、パンデミック下でのメンタルヘルスへの影響を軽減しないからです。」
と著者は書いています。
【以下のリンクより引用】
Pandemic Tied to Mental Health Concerns in Pregnant, Postpartum Women
Healthday