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パンデミックによる若者のうつ病と不安症率は世界中で増加傾向

202189日(ヘルスディニュース)- パンデミックが若者のメンタルヘルスに悪影響を及ぼしてはいないと思われる場合、4人に1人がうつ病に苦しみ、5人に1人が不安症に苦しんでいるというふたつの事実を考えて下さい。

「社会的に孤立し、友人からは離され、パンデミックの間の彼らの学校での通常の活動や課外活動を行うことが若者にとって難しいことが証明されました。」

と主任研究者のシェリ・マディガン博士は述べました。

彼女は、カナダにあるカルガリー大学の心理学部の助教授です。

「考慮されるべき重要な事項は、若者の精神的健康と幸せを考え学校は閉鎖しないことです。」

とマディガン氏は述べました。

子どもたちは、環境が予測できるときに成長する傾向があり、対面学習により、より一貫したルーチンと構造が可能になるため、学校へ通常通り通うことでメンタルヘルスの問題から子どもを守ることができると彼女は述べました。

「パンデミックが継続するにつれ、学校の閉鎖や社会的距離などの公衆衛生上の安全対策とともに、臨床的に重大な不安やうつ病の症状が続き、その症状は若者の間で増加する可能性が高いです。」

とマディガン氏は付け加えました。

この研究のために、研究者らは、20201月から20213月までに80,900人近くの10代の若者を含む29件の以前発表されたか、または未発表の研究をレビューしました。

研究は、問題が世界の他の地域と同等に深刻であった米国を含む、世界中で行われたとマディガン氏は述べました。

年長の子供は年少の子供と比較してメンタルヘルスの問題が多く、女の子はうつ病と不安神経症の両方のリスクが高いことがわかりました。

パンデミックが進むにつれて、メンタルヘルスの問題は悪化したことを調査結果は示しました。

「若者を対象とした『COVID-19回復イニシアチブ』をいくつか行っていますが、若者の精神疾患の重症度の増加、および若者の間でのメンタルヘルスサービスの需要の高まりに対処するメンタルヘルス回復計画を優先する必要があります。 」

とマディガン氏は述べました。

この報告は、89日にJAMA Pediatrics誌のオンライン版で公開されました。

ニューヨーク州グレンオークスにあるザッカーヒルサイド病院(Zucker Hillside Hospital )の児童青年精神医学部門の副学長であるビクター・フォルナリ博士は、若者のメンタルヘルス問題の増加を直接目にしたと述べました。

「当病院の緊急治療室では、過去12か月間に自殺傾向のある青年が50%増加し、青年の摂食障害の入院がほぼ300%増加しました。」

と彼は述べました。

フォルナリ氏によると、パンデミックは、家庭教育やオンライン学習で苦しんでいる若者にとってストレスの多いものだったと フォルナリ博士は述べました。

「学校は彼らのソーシャルネットワークです。彼らの仲間や友人と一緒にいなくても、彼らは家でよりストレスの多い環境にいます。」

両親もストレスを感じているとフォルナリ博士は述べました。

「この記事は若者への影響に焦点を当てていますが、若者だけでなく誰もが影響を受けているので、この記事を単独で見て考えることはできません。」

と彼は述べました。

「親もまたストレスを感じています。経済的な懸念があります。仕事が不安定だったり、住居が不安定だったり、食糧、そして、経済の不安定さもあり、児童虐待や家庭内暴力もまた増加しています。」

フォルナリ氏は、これらのストレスがすぐに解消されるとは考えていません。

「この世代はパンデミックの影響を感じるでしょう。このCOVIDウイルスは有害なものであり、私たちが予測できない形で変異し続けています。」

と彼は述べました。

「これらの問題は明らかに継続します。マスクを着用したり、社会的距離を置いたり、CDCの指導に従うなど、しばらくの間、行動の変化を確認する必要があるかもしれません。なぜなら、これがすぐに収束するということはないからです。」

とフォルナリ氏は付け加えました。



【以下のリンクより引用】

Pandemic Has Depression, Anxiety Rates Among Youth Climbing Worldwide

Healthday

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