パンデミックは晴天につながり太陽エネルギーの出力が上昇
2020年6月25日(ヘルスディ・ニュース)- コロナウイルスの世界的流行に関して、本当に明るいニュースがひとつあります。
人々が家から出かけなくなったことで大気汚染レベルが低下し、より多くの日光がソーラーパネルに届くようになったことで、クリーンエネルギーの出力が増加しました。
この研究のために、研究者は世界で最も大気汚染がひどい都市の1つであるインドのデリーからのデータを分析し、6月19日に『ジュール(Joule)』誌でその発見について発表しました。
「インドはパンデミックが始まった時に劇的かつ突然、国の閉鎖を行いました。」
と研究の筆頭著者である、ドイツにあるヘルムホルツ研究所、エルランゲンニュルンベルク再生可能エネルギー研究所のイアン・マリウス・ピーターズ氏は述べました。
「つまり、大気汚染の減少が突然起こり、その検出が容易になったのです。」
3月下旬、デリーのソーラーパネルに届く太陽光の量は、2017年、2018年、2019年と比較して約8%増加したことが調査で明らかになりました。
研究者によると、大気質と粒子状物質汚染に関するデータが、汚染レベルの低下が、ソーラーパネルに届く太陽光の量の上昇の主な理由であることを示しました。
「私たちが見た増加は、トロントのそれと比較したヒューストンのソーラーパネルの生産量の違いに相当します。」
とピーターズ氏は述べました。
「違いが出るとは思っていましたが、効果がはっきり確認できたのには驚きました。」
他の都市からの以前の研究に加えて、デリーの調査結果は、大気汚染が太陽エネルギーの生産にどのように影響するかについてのさらなる研究のための良い基礎となると、著者は述べました。
「私たちはより空気が澄んでいる世界がどのように見えるのかを垣間見ました。そして、「気候曲線を平坦にする」機会があるかもしれません。」
とピーターズ氏は述べました。
「ソーラーパネルは重要な役割を果たすことができると私は信じています。そして、今後、太陽エネルギー設備の設置を増やすことで、より明確で、きれいな空をもたらす正のフィードバックループを推進できるようになると思います。」
【以下のリンクより引用】
As Pandemic Leads to Clearer Skies, Solar Energy Output Rises
Healthday