パーキンソン病においての継続的な脳深部刺激療法の利点
‐ 運動障害により費やされる時間、オフ状態で過ごす時間、および15年以上持続するドーパミン作動性薬物の減少 ‐
2021 年 6 月 3 日 -- Neurology(神経内科) 誌のオンライン版で 6 月 2 日に公開された研究によると、パーキンソン病 (PD) の患者にとって、視床下核 (STN-DBS) の脳深部刺激療法は、移植後 15 年を超えても効果的であることがわかりました。
フランスの大手医療機関のCHU Grenoble Alpes の フランチェスコ・ボーヴ医学博士と同僚は、手術前、手術後 1 年、15 年以上のデータを使用して、パーキンソン病 患者における両側性 STN-DBS の長期効果を評価しました。
合計 51 人の患者で、平均17.06 ± 2.18 年で STN-DBSの 追跡調査が行われました。
研究者は、運動障害のために費やされた時間とオフ状態で費やされた時間は、ベースラインと比較して、それぞれ75%と58.7%減少したことを発見しました。
さらに、ドーパミン作動性薬では 50.6% 減少しました。
パーキンソン病の生活の質に関する質問票の合計スコアと、感情的および社会的機能の領域で、それぞれ 13.8%、13.6%、および 29.9% の改善が見られました。
追跡調査中、デバイス関連の有害事象はほとんどなく管理ができました。
ある著者は声明で次のように述べています。
「私たちの研究では、パーキンソン病が自然に進行し、何年にもわたって投薬に抵抗性となるいくつかの症状は悪化したにもかかわらず、参加者は依然として生活の質の全体的な改善を維持していることがわかりました。」
「今後の研究においては、より長期間にわたり、より大きなグループで脳深部刺激療法のメリットについて引き続き調査する必要があります。」
数人の著者は、製薬会社および医療機器業界との関係を明らかにしています。
【以下のリンクより引用】
Benefits of Deep Brain Stimulation Persist in Parkinson Disease
Healthday