ビタミンDサプリは膀胱がん予防に役立つ？

今週発表された研究によると、ビタミンD欠乏症は膀胱がん発症リスク増加と関連していると言います。

日光を浴びたり、脂肪の多い魚や卵黄を摂取することで体内で生産されるビタミンDは、身体がカルシウムやリン酸値をコントロールするのに役立ちます。
以前の研究では、ビタミンD欠乏症は心血管疾患や認知障害、自己免疫疾患、がんと関連していることが示されています。

イギリスでは、成人の5人に1人がビタミンD欠乏症を患っており、5人に3人において不足しています。
研究者らはビタミンD欠乏症に関する7件の研究に関する評価を行いました。
彼らは7件中5件の研究で、ビタミンD値が低いこととと膀胱がんリスクの上昇に関連性が示されていることを発見しました。

別の臨床実験では、移行上皮細胞として知られる膀胱の内側を覆う細胞がビタミンDに反応、活性化し、免疫機能を刺激できることがわかりました。

この研究の筆頭著者であるローズマリー・ブランド博士は、次のように述べています。
「この関連性を調べるにはさらなる臨床研究が必要となりますが、私たちの研究では、血中のビタミンD値が低いと、異常細胞に対して適切に反応するよう刺激する膀胱内細胞の作用を妨げる可能性があることが示されました。」

「ビタミンDは安価で安全であるため、がん予防作用がある可能性があることは注目に値し、これはたくさんの人の生活に影響を与える可能性があります。」

この研究はウォーリック大学の研究者によって行われ、内分泌学会の年次総会で発表されました。

出典：2016年11月9日更新 Health Spectator UK 『Could vitamin D pills help protect against bladder cancer?』（2019年5月21日に利用）
https://health.spectator.co.uk/low-levels-vitamin-d-may-raise-risk-bladder-cancer/