ビタミンEアセテートを電子タバコによる肺疾患に結び付けるより多くの証拠がある
2020年2月28日(HealthDay News)- 研究者は、電子タバコを使用する人々の、蒸発する液体中のビタミンEアセテートと致命的な肺損傷を関連付ける、動物研究においての多くの証拠を発見しています。
ビタミンEアセテートは、マリファナの有効成分であるTHCを含む液体の蒸気に使用されることがあります。
米国疾病対策予防センター(CDC) によると、8月以降、米国で2,800件を超えるEVALI(電子タバコまたはその蒸気による肺損傷)が発生し、68人が死亡しています。
以前のCDCの研究では、ビタミンEアセテートの吸入がEVALIと強く関連していることがわかっています。
そして、この研究は、その裏付けとなる新しい証拠を提供しています。
「蒸気を吸い込むと、THCを含む電子タバコの液体の切断剤としてよく使用される、ビタミンEアセテートが肺に入り込み、深刻な損傷を引き起こす可能性があることが最終的に示されています。」
と、研究チームのリーダーで、ニューヨーク州バッファローのロズウェルパーク総合がんセンターの免疫学教授であるヤスミン・タナバラ博士は述べました。
タナバラ博士らは、肺損傷のいくつかのマーカーについてマウスをテストし、ビタミンEアセテートへ晒されることで肺液の中のタンパク質レベルが高くなり、肺自体の免疫応答細胞数が増加することを発見しました。
この研究結果は、ビタミンEアセテートの吸入がEVALIを引き起こすというさらなる証拠を提供すると研究者は言います。
ただし、動物でのテストのため、ヒトで同じ結果が得られない場合があります。
調査結果は、ニューイングランドジャーナルオブメディシン誌(New England Journal of Medicine)の研究レターで2月26日に概説が行われました。
研究者によると、この結果は一般市民と医学界の両方に重要な情報を提供します。
「私たちの研究は、人々が蒸気を吸って何を体に入れているのか、その液体の供給源に大きな注意を払うことが、いかに重要であるかについて強調しています。」
とタナバラ博士は述べました。
「そして、医療専門家は患者にタバコを吸っているかどうかだけではなく、電子タバコを吸っているのか、そして、何の商品を吸っているのかについても必ず尋ねることを願っています。なぜなら、(電子タバコ愛用者以外の)他の人がEVALIを引き起こすことを防ぐために、できる限りのことをする必要があるからです。」
と彼女は述べました。
【以下のリンクより引用】
More Evidence Tying Vitamin E Acetate to Vapers' Lung Disease
Health Day