フィナステリドは、前立腺癌の死亡リスクを減少

癌治療・研究センターの監督率いる画期的研究に対する長期的な調査によると、フィナステリドは、前立腺がんの危険を3分の1以上低減し、寿命に影響をあたえることがないどころか、さらに前立腺癌のリスクを低減します。

サンアントニオのテキサス健康科学センターの大学のCTRCのディレクターであるイアン・M・トンプソン・ジュニア博士は次のように述べています。
「約30％の男性の前立腺腫瘍のリスクを低減し、低悪性度腫瘍においては43％も、リスクが低減できます。これにより何千人もの男性が、癌と診断されても著しく生活の質に影響を与えるその後の治療を回避することができます。」
「毎年30％増える前立腺癌と診断される数、それは私たちが毎年予防できるかもしれない癌なのです。」と、トンプソン博士は述べました。
「数にして7万1千人以上の男性です。彼らは、性機能障害などの副作用の治療などに直面することはありませんし、癌にもなりません。」

フィナステリドは、ジェネリック品が開発され現在、前立腺肥大症、男性型脱毛症の治療のために医師によって処方される一般的な薬剤です。
1万9千人の男性への調査では、プラセボを服用した男性よりもフィナステリドはわずかに高い割合で前立腺がんのリスクを低減ました。

これは、医学界での関心と議論を引き起こしたと同時に、医師がこの薬を処方を問わず支持しました。
この関心に促された複数の研究では、最終的に、フィナステリドは前立腺を縮小し、より良いPSA検査を行うことで、腫瘍の発見が容易になります。

それにもかかわらず、2011年に、食品医薬品局（FDA）は、高悪性度前立腺癌と診断されるリスクの増大についての警告を追加しました。

国立癌研究所の援助を受け、前立腺癌予防テストは、研究機関の国際的なネットワークによって調整され、トンプソン博士の主導のもと、1993年に始まりました。そのテストは、フィナステリド群の男性は62歳を年齢中央値とし、7年間、薬物を服用しました。

この研究については18年間の追跡調査がなされ、フィナステリドを服用した男性の死亡リスクの増加があったかどうかを確認するために、両方の試験群の生存率を調べました。結果は、前立腺癌の診断後の全生存率または生存のいずれかにも、影響を示しませんでした。

「これでわかったのは、フィナステリドを服用する男性は、前立腺癌と診断されるのは3番目に少ないということです。」 とトンプソン博士は述べました。

「もし、不必要な負担から毎年、何千人もの男性を解放することができば、我々は、病気による死や苦しみを減らすことができ、他の重要な医学的介入のために、これらのリソースを使用することができます。」

出典：http://medicalxpress.com/news/