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JapanRx / フェノフィブラートは、高脂肪食誘発による2型糖尿病マウスモデルのRunx2を減少させることにより、骨質を低下させる

フェノフィブラートは、高脂肪食誘発による2型糖尿病マウスモデルのRunx2を減少させることにより、骨質を低下させる

<背景>
本研究は、2型糖尿病(T2DM)マウスモデルの骨質に対するフェノフィブラートの影響調査を目的としました。

<方法>
高脂肪食によりマウスモデルにT2DMを誘発させた後、フェノフィブラート100mg/kg(DIO-FENO)もしくはリン酸緩衝生理食塩水(DIO-PBS)が4週間投与されました。
その後、大腿骨の骨微細構造と生体力学特性を、マイクロCTおよび三点曲げ試験によって分析しました。
タンパク質の発現は免疫組織化学的染色およびウエスタンブロットによって検出され、アポトーシス細胞は、TUNEL法によって検出されました。
BCL2やカスパーゼ-3、破骨細胞遺伝子は、RT-PCR法での検出が行われました。

<結果>
フェノフィブラートを投与されたDIO-FENO群の骨の生体力学的特性は、DIO-PBS群に比べて有意に低い結果となりました。
また、DIO-PBS群と比較して皮質骨多孔率は減少したものの、アポトーシス細胞が増加したため柱骨数は他群に比べて減少しました。
T2DMマウスにフェノフィブラート投与後、オステオカルシンおよびコラーゲンIの発現が減少しました。
さらに、異なる濃度のフェノフィブラートの投与後細胞生存率の低下が見られ、高用量のフェノフィブラート投与後は、Runx2の発現が減少しました。

<結論>
フェノフィブラートは、Runx2の減少によって引き起こされる可能性のあるオステオカルシンおよびコラーゲンIの発現を減少させることにより、T2DMマウスの骨質を低下させました。

BioMed Central Ltd, 2017年10月
https://lipidworld.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12944-017-0592-5