フェノフィブラートは糖尿病の男女にて同様に効果がある
糖尿病におけるフェノフィブラート介入と発作の軽減(FIELD)実験の新しい分析によれば脂質低減治療は男女ともにうまく作用しているということです。これらの結果は重要であり、なぜなら糖尿病の心疾患危機を抑制する行動規範(ACCORD)によればフェノフィブラートは女性に効果的でなく、有害でさえあるからです。
この研究の重要な発見は、男性と同様に女性にも効果的であったことですと新解析の主執筆者でオーストラリアロイヤルブリスベン病院クイーンズランド州の博士マイケル・C.ドールエムデンが言っています。Medscape医療ニュースがレポートしています。
これは、フェノフィブラートは効果的で安全で特に脂質異常症(高トリグリセリド、低HDLコレステロール)の女性に効果的であると言っています。ACCORD脂質試験の結果とは対照的で、これは研究では女性は少数で、ほとんど心疾患の危険は少なかったです。この研究では全体的には女性において効果は低かったです。
ドールエムデン博士らはDiabetologiaで彼らの新しい結果を報告しています。
一糖尿病患者におけるフェノフィブラートの使用のために一般的規定は何であるかと尋ねられて、 これまでのデータによれば明らかにスタチン療法が2型糖尿病患者の第一番目の治療であるということです。
この研究とACCORD脂質の結果によればフェノフィブラートは、特にスタチン療法にもかかわらず脂質異常症のまま患者の脂質を低下させ、さらに心血管疾患を減少させることができることを実証していると彼は付け加えました。
この発見に関し、ACCORD脂質ワーキンググループの主任研究者であったニューヨークコロンビア大学医療センターヘンリー・ギンズバーグMDにコメントを求めたところ、男女においてフェノフィブラートの効果に差異はないとデータが示していますということでした。
ギンズバーグは、ACCORD脂質の男女別の分析と糖尿病患者における結果をFDAへ3年前には提出しましたが、公表はされていないということです。
我々は、ACCORDにて心疾患をすでにもった女性はフェノフィブラートを投与された場合プラセボの女性よりも全体的に悪化した結果を得て驚いていますが、それは小さなグループです。しかし脂質異常症であった場合はリスクはなく、フェノフィブラートにおいて同様またはより効果が有るということです。しかしACCORDにおいてはこの分析に関しとても小さいグループを扱っています。全体でいろいろな要素を見て、その理由がつかめません。
フィールド試験で男性と女性の相違はないと同意します。私自身の個人的な見解では、スタチンの脂質異常症のままで糖尿病患者(トリグリセリド 2.3mmol / L以上、または200ミリグラム/ dL、低HDLコレステロール)であれば効果はありますが、それは下位集団の分析でしかありません。
ギンズバーグは、まさにこの問題を調べる新しいVA試験がまもなく開始する予定ですが、結果は数年は出ませんと言っています。
http://www.medscape.com/viewarticle/830086