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JapanRx / フラボノイドの摂取が少ないことがアルツハイマー病のリスクに関連

フラボノイドの摂取が少ないことがアルツハイマー病のリスクに関連

新しい研究では、ベリー類、リンゴ、お茶などのフラボノイドが豊富な食品の摂取量が少ないと、アルツハイマー病および関連する認知症のリスクが高くなることが関連付けられています。

専門家は、米国の65歳以上の人口は、今後40年間で2倍以上になると予測しています。

その結果、老化に伴う疾患も増加しています。

認知症の主な原因であるアルツハイマー病は、これらの疾患の1つです。

2050年までに、米国でアルツハイマー病を持つ65歳以上の人口は1,380万人になると専門家たちは予測しています。

ますます一般的になっていますが、アルツハイマー病の正確な原因は不明のままです。

しかし、食事が役割を果たすことを示唆する研究がますます増えています。

いくつかの研究では、特に地中海式ダイエットが、アルツハイマー病を含む認知問題のリスクの低下に関連していることが示されています。

興味深いことに、地中海式の食事はフラボノイドが豊富です。

これらは、果物や野菜だけでなく、お茶やワインなどの植物ベースの飲料にも存在する天然の化学物質です。

タフツ大学のマサチューセッツ州メドフォードにある老化に関する人間栄養研究センター(Tufts University’s Human Nutrition Research Center on Aging in Medford, MA)の研究者は、フラボノイドが豊富な食品(ベリー、リンゴ、お茶など)の長期にわたる高い摂取が、アルツハイマー病を発症するリスクの低下に関連していることを示しました。

この調査結果は、現在、査読付き専門誌『American Journal of Clinical Nutrition』に掲載されています。

 

6種類のフラボノイド

この研究では、2,801人で、6種類のフラボノイドの摂取量について、約20年にわたっての調査が実施されました。

研究者らは、参加者がおよそ4年ごとに記入した食事アンケートを使用して、グループのフラボノイド摂取量を測定しました。

研究チームはまた、アルツハイマー病および関連認知症(ADRD)の割合やアルツハイマー病自体を含む、グループ全体の健康状態を監視しました。

「私たちの研究では、参加者が認知症の診断を行う前に何年にもわたってフラボノイドの摂取量を調べることができたので、時間の経過による食事療法が人の認知機能の低下とどのように関連している可能性があるかを示しています。」

と上級研究著者である栄養疫学者のポール・ジャック博士は説明しています。

 

 

最大4倍高いリスク

2,801人の参加者のうち、193人がADRDを発症し、158人が研究中にアルツハイマー病そのものを発症しました。

データの関係を分析すると、フラボノイドの摂取量が少ない人は、研究期間中にADRDを発症する可能性が2〜4倍高いことが明らかになりました。

ベリー類などの「アントシアニン」の摂取量が少ないと、ADRDのリスクは4倍になり、リンゴ、梨、お茶などのフラボノールの摂取量が少ないと、リスクが2倍になりました。

「摂取量が少ない」とは、1か月間にベリーを全く食べす、リンゴの摂取は1個以下、お茶も飲まないということで、一方で、「摂取量が多い」とは、1ヵ月間に、ベリーを約7.5カップ、リンゴまたは梨を8個、19杯飲んだ場合と同じです。

 

1日1個のリンゴ…

「1日に1個のリンゴ」は本当に医者を遠ざけるかもしれないようです。

現在、アルツハイマー病の治療法はないため、これは科学者にとって嬉しい発見です。

そして予防が最も重要となります。

「現在アルツハイマー病の治療に使用できる有効な薬物がないため、健康的な食事を通して病気を予防することは重要な検討事項です。」

とジャック博士は説明します。

 

重要なのは、人生の後半に食事にこれらの変化を加えることができることであり、それらは依然として効果的であるということです。

したがって、研究者たちは、たとえ50代であっても、自分の食事内容に変化を加えることは遅すぎることではないと述べています。

「認知症のリスクは実際に70歳を超えると増加し始めます。私が伝えたいところは、50歳に近づいているとき、またはそれを超えたときに、まだ健康を考えていないようであれば、より健康的な食事について考え始める必要があるということです。」

変化を起こすことはそれほど難しくはありません。

タフツ大学で、博士課程の学生としてこの研究に携わった、研究著者のエスラ・シシュタル氏によると、1日に1杯のお茶、または1週間に2回〜3回ベリーを消費するだけで十分です。

 

研究の強みと限界

この研究は、フラボノイド摂取が低いことがアルツハイマー病を引き起こすことを証明しておらず、関連付けのみが示されています。

また、この研究ではフラボノイド摂取量を自己申告データのみで監視しており、データに誤りがある可能性があることに注意することも重要です。

しかし、研究者たちは、認知症と診断された年に至るまでのアンケートは除外したと述べています。

最後に、すべての参加者は50歳以上で、ヨーロッパ系の人であったため、研究を一般化する可能性に限りがあります。

 

【以下のリンクより引用】

https://www.medicalnewstoday.com/articles/low-flavonoid-intake-associated-with-alzheimers-risk

Medical News Today