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ヘビースモーカーは要注意:大量の喫煙が視力喪失につながる可能性

ラトガース大学の研究者たちの共同執筆研究によると一日20本以上の喫煙により、視力が損なわれる可能性があります。
この研究は医学雑誌『Psychiatry Research』誌に掲載されています。

米国疾病管理予防センターは、現在、米国で3,430万人の成人が喫煙し、1,600万人以上が喫煙関連の疾患を患っていると推定しています。
その疾患の多くは心血管系に影響を及ぼしています。

この研究には、生涯に喫煙したタバコの数が15本以下の71人の健康な人と、一日に20本以上のタバコを吸っていてタバコ依存症と診断され禁煙を促されているが禁煙の試みのない63人が含まれていました。
参加者は25歳から45歳までの年齢層で、標準視力図での測定で、正常視力または矯正による正常視力である人たちでした。
研究者は、参加者が両目を同時にモニターしながら、刺激を表示した19インチのブラウン管モニターから、59インチ(約1.5m)離れた場所からの測定で、参加者がコントラストレベル(微妙な濃淡の違い)と色の違いをどのように区別したかを調べました。

調査結果では、喫煙者が赤 - 緑、および青 - 黄色の色覚の著しい変化を示しました。
これは、タバコなどに含まれる神経毒性化学物質を摂取すると、全体的な色覚障害を引き起こす可能性があることを示唆しています。

彼らはまた、非喫煙者と比較した場合、ヘビースモーカーはコントラストと色を識別する能力が低下していることを発見しました。
「タバコの煙は健康に害を及ぼす多数の化合物から成り、それは脳内の層の厚さの減少、そして自発的な運動や思考の抑制に関与している前頭葉の領域を含む脳の損傷に関連しています。」
と、共著者であるラトガース大学行動医療センターのスティーブン・シルバースタイン博士は述べています。

「これまでの研究では、長期間の喫煙は加齢黄斑変性のリスクを2倍にし、レンズの黄ばみや炎症を引き起こす要因として指摘されてきました。我々の研究結果は過度の喫煙、またはそれらに含まれる化合物の慢性的な摂取は視覚的な識別に影響を及ぼし、タバコ依存症の視覚を全体的に損なうものだということを示しています。」

この研究では結果について生理学的な説明はなされていませんが、シルバースタイン博士はニコチンと喫煙が血管系に害を与えるため、網膜内の血管とニューロンにも損傷を与えることを示唆していると述べました。

シルバースタイン博士はまた、頻繁な喫煙が見られる統合失調症の人々など、その他の人々のグループにおける喫煙率を考慮に入れるか、喫煙者と非喫煙者を別々に調べる視覚処理障害に関する研究を提案しています。    

この研究は、シルバースタイン博士をコンサルタントとした、ブラジルの知覚神経科学行動研究所の研究者たちによって行われました。

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.news-medical.net/news/20190218/Heavy-smoking-could-lead-to-vision-loss-study-finds.aspx