ペットに生の餌を与えていると自分が病気に?
2019年9月17日(HealthDay News)- 大規模な国際調査によると、ぺットに生の餌を与えている家庭でのペットフード関連による人の感染症はまれであることがわかりました。
未調理の肉、内臓、骨、軟骨などの生のペットフードをペットに食べさせることが飼主の家庭の人を危険にさらすかどうかについては、議論が続いています。
フィンランドのヘルシンキ大学の研究者が行った調査では81か国で16,000世帯以上のペットに生の餌を与えています。
そこで感染の原因となる病原体が特定された人々でペットフード関連の感染を報告したのは39世帯(0.24%)のみでした。
最も一般的な病原体はカンピロバクターとサルモネラでした。
大腸菌、クロストリジウム、トキソプラズマ、および1件ですがエルシニア感染症の症例もありました。
別の24世帯(0.15%)は、病原体が特定されていないペットフード関連の感染を報告しました。
これらの世帯では平均して5.5年間、ペットに生の餌を与えていました。報告された感染は、生のペットフードが家庭で使用された全期間に及びました。
調査結果は、獣医学の研究者ヨハンナ・アンツラニエミ博士を驚かせました。
「統計分析により、ペットフードの50%以上が生の食物で構成されている世帯での感染が少ないことが判明したことは驚くべきことでした。さらに、ペットに生のサケや七面鳥を与えている家庭では、感染数が更に少なくなりました。」
感染症にかかった人の年齢の中央値は約40歳でした。半分はそれよりも高齢で、また半分はそれよりも若い年齢でした。
感染が発生し、病原体が特定された39世帯では、感染者の4人が2歳〜6歳の子供でした。
2世帯では、感染した人が癌やクローン病の持病のために免疫システムを弱めていました。
39世帯の4分の1に2歳から6歳の子供がおり、15%に免疫システムが低下した人がいました。
「これは、ペットフードが感染源であると想定されていたとしても、屋外、保育所、または他の公共スペースから子供が病原体に感染した可能性があるかどうかという問題もあります。」
と、アンツラニエミ博士は述べました。
【以下のウェブサイトより引用】
Will Feeding Your Pets Raw Food Make You Sick?
Health Day