ペットは精神的な問題を抱えている飼主の貴重のサポーター

オープンアクセスジャーナルBMC Psychiatryに掲載された研究によれば、ペットは人々に長期に渡り精神状態のコントロールを助けてくれるそうです。

この研究では、ペットの一貫性のある身近な存在が、ペットの飼主に静かで治療効果のある源泉を与えているとして説明されています。
研究者らは、ペットは飼主の長期的な精神面の問題を管理する上で、主要な支援源とみなされるべきだと提案しています。

主任著者であるマンチェスター大学のヘレン・ブルックス博士は、
「この調査の過程で話した人々は、ペットが判断なしに受け入れてくれることによって、精神的健康が不安定な場合にそれをコントロールする役目としてペットは特に危機の際に有用であると考えられています。

このようにして、ペットは他の家族や社会的関係からは享受できない無条件のサポートをすることで、独自の役割をはたしています。
私たでちの調査では、どの人にとっても個々のケアプランには考慮されていません。

ブルックス博士は次のように述べています。
「これらの洞察は、メンタルヘルスコミュニティへの介入をターゲットとする可能性のある分野と、自分にとって最も効果的なものを自由に議論することで、メンタルヘルスサービスの提供を強化する可能性のある方法を提供します。」

研究者は、コミュニティベースのメンタルヘルスサービスの世話を受けており、重度の精神病と診断された18歳以上の54名の参加者へインタビューを行いました。
参加者には、友人、家族、医療従事者、ペット、趣味、場所、活動、および対象を含む3つの同心円の図にそれらを配置することによって、個人ネットワークの中にいるメンバーの重要性を評価するよう求められました。
中央のサークルに配置されたものはすべて、最も重要と考えられました。
中間のサークルは二次的に重要であり、外側のサークルはそれほど重要ではないと考えられました。
結果、60％がペットを中央の最も重要なサークルに配置し、20％が第2サークルに配置していました。ペットは長期メンタルヘルス問題を管理する人々のソーシャルネットワークでは重要な役割を果たしていました。
参加者は、その理由の1つとして、ペットが声や自殺思考などの症状や怒りの経験から気を紛らわし精神的に救われるとしています。
この研究の参加者のひとりは、「私の猫は、私の考えを理解し私のことを良く知っていると感じました。」と述べています。

「私が本当に落ち込んでいる時、ペットは2日間ずっと私の側を離れることなく傍にいてくれるのです。」
このインタビューは、一部の参加者がヘルスケアから離れていると感じており、サービスに関する議論に関与していないという既存の証拠を支持しています。
ペットに関するディスカッションへ組み込むなど、ケアプランニングにもっと創造的なアプローチを取ることは、個人がペットと一緒にすごすことの価値や意義について参加者により関心を持ってもらうための1つの方法です。

（記事元）http://medicalxpress.com/news/2016-12-pets-valuable-owners-mental-health.html