ペットショップの子犬が薬剤耐性カンピロバクターの発生に関与
CDCは子犬の飼い主に対し、獣医に新しいペットを連れて行くなどの予防策を講じるよう勧めています。
当局の報告によると、米国疾病対策予防センター(CDC)およびいくつかの州の公衆衛生当局は、ペットショップの子犬との接触に関連する ヒト・カンピロバクター(ジェジュニ)感染症での多剤耐性が発生しているため調査を行っています。
公衆衛生調査官は、公衆衛生研究所の全国ネットワークである『PulseNet』システムを使用して、この流行の一部である可能性のある症例を特定しています。
12月17日の時点で、全米13州から合計30人のカンピロバクター感染者が報告されています。
ミネソタ州とオハイオ州では5件〜6件の報告がありました。
ネバダ州、ケンタッキー州、ユタ州では2件〜4件の報告があり、ワイオミング州、イリノイ州、テネシー州、コネチカット州、メリーランド州、 サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州ではそれぞれ1件ずつありました。
CDCは、報告された症例について、の更新マップをオンラインで公開中です。
疾病報告の日付は2019年1月6日から11月10日までの範囲であるとCDCは述べています。
罹患者の年齢は8ヶ月から70歳までで、年齢の中央値は34歳です。そのうち52%は女性です。
利用可能な情報のある患者26人のうち、4件の入院が報告されています。
死者は報告されていません。
病気になってから、その病気が報告されるまでに時間がかかるため、今後、さらに多くの症例が報告される可能性があるとCDCは述べています。
分離株はこれまでのところ、CDCの国立抗菌薬耐性監視システム研究所(NARMS)が実施した試験で、テトラサイクリン、シプロフロキサシン、 ナリジキシン酸、アジスロマイシン、エリスロマイシン、クリンダマイシン、テリスロマイシン、ゲンタマイシンに対する耐性を示しています。
ペットショップから購入した子犬がこの発生源となっている可能性が高いことを示す証拠があります。
この影響を受けた人々の多くは、子犬と接触したか、ペットランドなどのペットショップの従業員でした。
インタビューを受けた24人の患者のうち、21人(88%)は発症する前の週に子犬と接触したと報告し、15人(71%)はペットショップの子犬と接触したと 報告しました。
特定のペット店について尋ねると、15人のうち12人(80%)が子犬と接触したか、ペットランドの店で働いていると報告しました。
子犬のサプライヤーは特定されていないため、CDCはすべてのペットの飼い主に次のことを行うようアドバイスしています。
・子犬や犬に触れたり、餌を用意したりその後片付けをした場合、石鹸と水で手をよく洗ってください。
・特に子供たちが遊ぶ可能性のある場所では、犬の糞をすぐに処分してください。
・子犬や犬に病気の兆候が見られる場合は、獣医師に連絡してください。
・新しい子犬または成犬を飼い始めてから数日以内に、動物病院へ連れて行き、獣医師による健康診断を受けさせてください。
CDCは調査を継続しており、より多くの情報が利用可能になり次第、情報を更新すると述べています。
【以下のリンクより引用】
Drug-resistant Campylobacter outbreak linked to puppies from pet stores
Veterianarynews