ホットフラッシュはどのように感じますか?
ホットフラッシュは、閉経期、および月経が止まる前の段階である閉経周辺期によく見られます。
2015年に行われた調査では、5人の女性のうち4人の女性がホットフラッシュを経験しています。平均してこの症状は7年以上続きます。
しかし、一部の調査参加者には、10年以上、ホットフラッシュの継続があったことが報告されています。
ホットフラッシュも閉経も危険なことではなく、病気の症状でもありません。
とはいえ、ホットフラッシュが起こり、突然、火照ったように熱くなるのを、不快に思うこともあります。
この記事では、ホットフラッシュはどのように感じるか、そしてどんな症状が発生するのかについて詳しく紹介します。
ホットフラッシュはどんな風に感じますか?
ホットフラッシュは、上半身に突然、灼熱感が起こります。胸、腕、首、または顔に症状が見られることがあります。
また、ホットフラッシュの際に心拍数が増加する傾向があり、熱の感覚を強めます。
ほとんどは30秒から10分続きますが、より長く続くこともあります。
ホットフラッシュの頻度は個人によって大きく異なります。
たとえば1時間に何回も起こる人もいれば、1日に数回、または週に1回未満しか発生しないこともあります。
一部の人々では、ホットフラッシュは予測可能なパターンに従っていることに気付くでしょう。
ホットフラッシュが起こると、上半身の血管が拡張し、その領域への血流が増加します。
この血流の増加により、皮膚に斑点ができたり、顔面が赤くなったりすることがあります。
一部の人々は、特に外出先で顔が赤らんで見られることを配し、ホットフラッシュが起きている間に不安やストレスを経験すると報告しています。
ホットフラッシュの後、体が冷えようとするときに発汗して寒さや震えを感じることがあります。
医師は、エストロゲンレベルの変動が血管に影響を及ぼし、ほてりを引き起こす血管拡張の突然の変化を引き起こすと考えています。
したがって、エストロゲン療法はいくつかの症状を緩和する可能性があります。
閉経期への移行は通常、45歳から55歳の間に始まります。月経が止まってから1年後に閉経となります。閉経の平均年齢は51歳です。
ただし、一部の人々は30代で早期閉経を経験します。また、50代後半から60代前半まで月経が続く人もいます。
一般に年齢は閉経の良い予測因子であり、突然の灼熱感が、ホットフラッシュなのか何か別のものなのかを判断するのに役立ちます。
20代または30代で、突然の熱の急上昇をが見られる人は、発熱や感染症、炎症などの別の問題を抱えている可能性があります。
更年期障害が原因である場合でも、症状が非常に早期に現れた場合は医師の診察を受けることが重要です。
一部の医学的状態により、早期に閉経する可能性もあります。
更年期障害の他の兆候と症状
更年期障害の他の症状には以下のものがあります。
月経の変化
生理が止まり12か月経過したときが閉経です。
閉経周辺期では月経の変化を経験することが一般的です。
月経が、より軽く、不規則になったり、頻繁になったり、またはより少なくなる可能性があります。
身体的な変化
多くの人は閉経周辺期および月経が停止する時期に体型が変化することに気付きます。腰が拡張し、筋肉量を維持するのがより困難になる可能性があります。
疼痛
一部の人々からは、頭痛、筋肉痛、または筋けいれんなどが報告されています。
気分変化
ホルモンレベルの変動は、人の精神的健康と気分に影響を与える可能性があります。
更年期への移行について感情的になる人もいます。
自分史の新しい章が始まることに興奮したり、この自然な移行に到達したことを悲しんだりするかもしれません。
高齢の親やうつ病の既往歴、または睡眠不足による疲労などといった追加のストレスも、気分変化に影響する可能性があります。
性生活の変化
閉経期には膣の乾燥がよくみられます。
一部の人々は、セックスがより不快になると報告しています。これは、乾燥と皮膚の薄化が原因である可能性があります。性に関する態度も変わる可能性があります。
心臓の健康と血管の変化
閉経期に血圧が上昇することがあります。また、一部の人々は動悸があると報告しています。
膀胱の問題
一部の人には膀胱感染症または痛みの増加が見られます。失禁や尿漏れを管理する必要があるかもしれません。
睡眠障害
ホットフラッシュは睡眠を困難にし、寝汗やその他の症状を引き起こします。
ホットフラッシュがなくても、多くの人が閉経に至るまでに睡眠の変化を経験します。
不眠症、悪夢、またはその他の睡眠障害がある人もいます。
ホットフラッシュの管理
特定のライフスタイルの変更は、ホットフラッシュやその他の更年期の症状を緩和することができます。
次のことを試しましょう。
・症状が悪化している場合は、アルコールや辛い食べ物、カフェインを制限する
・ホットフラッシュの症状が現れたときに携帯ファンやミストスプレーを使用する
・衣服を脱ぐことでクールダウンが簡単にできるように重ね着する
・喫煙をやめる(該当する場合)
・ストレスを和らげ、ホットフラッシュの緩和に役立つ可能性のある瞑想、マインドフルネス、およびその他のメンタルケアの介入
・ホットフラッシュが起きている間はゆっくりと深く呼吸する
抗うつ薬の一種であるパロキセチン(パキシル)は、ライフスタイルの変更が効果的でない場合や、ホルモン剤の服用を避けたい場合に ホットフラッシュを緩和するのに役立ちます。
ほとんどの人は、うつ病の治療よりも低用量で薬を服用します。
しかし、閉経とともにうつ病を発症した場合、医師はより高い用量を勧めることがあります。
ホルモン補充療法(HRT)は、エストロゲンやプロゲステロンなどの体内の天然ホルモンを置換します。
ホルモンレベルの低下は多くの閉経期症状を引き起こす可能性があるため、HRTがしばしばそういった症状の緩和をもたらします。
HRTは脳卒中、血栓、心臓発作、胆嚢疾患、および乳がんのリスクを高める可能性があるため、リスクと利益を比較検討するため、医師に相談することが重要です。
最も安全な方法は、ホルモンを最も低用量で、できるだけ短い時間摂取するということです。
終わりに
ホットフラッシュは、胸、腕、首、顔を含む上半身がの突然熱くなる症状です。心拍数の増加と潮紅を引き起こすことがあります。
ホットフラッシュは、煩わしく、ストレスが多く、不快なものです。
しかし、この一般的な症状は、通常、月経がなくなると消失し、閉経期に入ります。
多くの家庭医学やライフスタイルの変更により、ホットフラッシュは容易に管理ができます。
症状を緩和するための投薬について医師へ相談することもできます。
【以下のリンクより引用】
Medical News Today