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マグネシウムがうつ症状を軽減する

- 軽度から中等度のうつ病
バーモント大学の研究者は、126人の被験者を対象にした研究を行い、半数の被験者に500mgの塩化マグネシウムサプリメントを4錠与えました。

被験者はその後6週間サプリメントの服用を止め、半数の被験者はその後再びサプリメントの服用を開始しました。
被験者は、いつも服用してるうつ病治療薬と併せて、マグネシウムサプリメントを摂取していました。

被験者がサプリメントを服用している期間中、研究者らは2週間毎に被験者に電話をかけ、彼らの症状や副作用を確認しました。
患者の健康に関する標準的な質問票(PHQ-9)を用いて分析したところ、これらの被験者は一般的なうつ病評価尺度において、平均6ポイント低下していました。


- 激越型うつ病
1921年に発行された精神医学雑誌アメリカン・ジャーナル・オブ・サイキアトリー(American Journal of Psychiatry)の創刊号では、激越型うつ病を患う50人の患者を対象に行われた実験に焦点が当てられていました。

この研究では、患者に220回もの硫酸マグネシウムが皮下注射にて投与されました。
被験者には不眠の症状がありましたが、マグネシウムの投与後は4~6時間継続して快適な睡眠を取ることが可能となり、この研究の成功率は90%となりました。

鎮静の副作用が出た場合は、塩化カルシウムを皮下注射で投与することで緩和することができました。


- 不安うつ病とてんかん
研究では、不安うつ病とてんかん患う25人の患者に乳酸マグネシウムとビタミンB6の配合薬が投与されました。
服用開始後14日で被験者の全体的な幸福度に関する良好な結果が見られ、もう14日後はさらなる向上が見られました。


- 躁うつ病
医療情報サイトWebMDによると、双極性障害患者の10~20%は、急速交代型双極性障害(ラピッドサイクリング、RCBC)を発症するといいます。
研究では、RCBCを患う患者10人に、最大32週間の間異なる間隔でマグネシウムを投与しました。
結果、マグネシウムを投与された患者の50%が、躁病発作の制御に広く使用されているリチウムと同等の臨床結果を示しました。

研究によると、リチウムは多くの副作用を伴うものの、恐らくマグネシウムは躁うつ病の代替治療法として使用できる可能性があるといいます。
ただし、この結果はさらに調査が必要であるため、慎重に観察する必要があります。


- 慢性疲労症候群
慢性疲労症候群(CFS)患者は、うつ病を併発する可能性が高まります。

32人の患者を対象とした臨床試験では、内15人は、6週間の間週に1回硫酸マグネシウムを筋肉注射にて投与されました。
残りの17人の患者は、プラセボ(偽薬)による治療を受けました。

マグネシウム治療を受けた被験者には、痛みの減少とエネルギーレベルの改善が見られました。
CFS患者は赤血球のマグネシウム値が低くなる傾向にありますが、マグネシウムを摂取した被験者の値は正常に戻っていました。

出典:2019年4月19日更新Medical Daily『Magnesium Consumption Appears To Relieve Depression Symptoms』(2019年4月26日に利用)
https://www.medicaldaily.com/magnesium-consumption-appears-improve-depression-symptoms-433069