マラリアを媒介する蚊に刺される回数が思ったより多いようだ

インスティテュート・パスツール・デ・バンギ（Institut Pasteur de Bangui,）、モンペリエ大学、そして、Franceville国際医学研究センター（Centre International de Recherches Médicales de Franceville：CIRMF） の研究者チームは、従来の考え方とは異なり、マラリアを媒介する蚊に刺されることは、日中に頻繁に発生することを発見しました。

国立科学アカデミーの議事録に掲載された論文の中で、この研究グループは、中央アフリカ共和国のバンギでの蚊の刺咬に関する1年にわたる研究と、アフリカでのマラリアと闘うための新しい方法の必要性について説明しています。

長年にわたり、医療従事者はアフリカにおいては、蚊に刺されないようにすることの重要性を強調してきました（マラリアによる死亡の96％はアフリカ諸国で発生しています）。

その方法には、ベッドを蚊帳で覆うなどがあります。

これは、マラリアを媒介する蚊によるほとんどの咬傷は、人々が眠っている間に起こることが一般常識となっていることを示唆しているためです。

この新しい取り組みの中で、研究者たちは、人々が日中に外出している時に、以前、考えられていたよりもはるかに多く蚊に刺されており、これらの対策では不十分である可能性があることを発見しました。

研究者たちは、2016年6月から2017年5月までの1年間、バンギ周辺の4つの場所（一部は屋内、一部は屋外）を毎月48時間調査しました。

研究者らは蚊に刺される直前、蚊が皮膚に付着した際に捉えました。

各事前咬傷は時間と場所についてカタログ化され、各蚊がマラリア原虫を運んでいるかどうかを確認するためにテストされました。

収集から1年が経過した後、研究者はデータを分析し、咬傷の約20％〜30％が、人々が職場や学校にいるときなど、家から離れた日中の時間帯に発生したことを発見しました。

彼らはまた、寄生虫を運ぶ蚊の割合が夜と日中で、ほぼ同じであることを発見しました。

研究者たちは、日中の咬傷を防ぐための緩和努力は現在ほとんど進行中ではなく、これは以前に信じられていたよりもはるかに多くのマラリアの症例に寄与する可能性があることを示しています。

彼らはさらに問題の核心に迫るため、日中に蚊に刺された場合での更なる研究が必要であることを示唆しています。

【以下のリンクより引用】

New study suggests more malaria-carrying mosquito bites happen during the day than thought

Medical Xpress

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