マレーシア、一部の病院でインフルエンザの薬が不足
インフルエンザAの症例の増加により、マレーシアのペナン州とセランゴール州クランバレーのいくつかの学校が閉鎖され、ウイルスに対抗するための薬の在庫が少なくなっています。
昨日の朝の時点で、少なくともペナン州で53人、セランゴール州では23人が感染しており、一部の病院は患者を受け入れることができず、当局は自宅での安静を勧告しています。
サイバージャヤとクランで報告されたセランゴール州の症例では、入院し監視が必要となっているのは2人のみでした。
「彼らには十分な休息が必要ですが回復しています。公立病院に全員を入院させてしまうと、他の人にも感染させてしまう可能性があります。」
と、FMTニュースのヘッドラインでは、保健副大臣であるリー・ブーン・チェ氏の発言が報じられています。
しかし、彼は公的医療センターには十分なインフルエンザ薬があるとも述べ、その一方、いくつかの私立病院では、先月の中国でインフルエンザの 発生に続き、症例の急増が見られたため薬剤の在庫を補充する必要があると述べました。
マレーシア保健局長である、ダトゥク・ヌール・ヒシャム・アブドラ氏はまた、より一般的にはタミフルの商品名で知られているオセルタミビルの供給には問題がないと説明しました。
しかし、先月、需要が急増したため、民間の医療機関は、政府に支給された既存の供給薬剤に頼るのではなく、自ら薬物の輸入を検討する必要があります。
昨年1月から11月まではタミフルの輸入について、民間の医療機関からの要求はありませんでした。
しかし、ニュースサイトのマレーシアキニ(Malaysiakini)では、小児科医のムーサ・ノルディン氏がクアラルンプールにある彼の病院では在庫保有数が残り100箱まで落ち込み、他の病院は更に少ないと報告しています。
「薬剤の供給は1月か2月末までありません。」と彼は述べました。
教育省は、就学児童の両親に対して、病気になった子供たちは学校へは行かせず、専門医へ受診するようにアドバイスを行いました。
FMTはまた、インフルエンザ症例の急増を受け、クランバレーにあるいくつかの私立病院のベッドが満床になったため、症状がより重症である場合を 除いて、外来治療に焦点を合わせていると報告しました。
ペナン州の教育部は、学校でマスクを配布するなど、積極的な対策を講じて、そこでの症例の広がりを制御すると述べています。
ヌール・ヒシャム氏は先週、テストしたところではこのインフルエンザウイルスは突然変異でも新しい株でもないことを示し、症例数はまだ正常範囲にあると述べています。
彼はまた、一般に、特に幼い子供や高齢者、妊婦、既存疾患がある人といった、リスクの高い人々にインフルエンザの予防接種を受けるよう 助言しました。
【以下のリンクより引用】
Some hospitals in Malaysia running out of flu medication
THE STRAITSTIMES ASIA