ミノサイクリン局所泡剤は安全性と忍容性がある
局所薬であるミノサイクリン泡剤の塗布は効果的であると思われ、中等度から重度の丘疹膿疱性酒さの患者には忍容性が良好でした。
6月12日~14日で開催された『AAD VMXバーチャルミーティングエクスペリエンス2020』の間に提示されたデータによると、毎日、ミノサイクリン1.5%局所泡剤を使用しても安全であり、忍容性は良好でなようです。
また、有害事象は発生しませんでした。
「メトロニダゾール、アゼライン酸、イベルメクチンなどの局所薬は、丘疹膿疱型酒さの第一選択療法と考えられています。経口薬のテトラサイクリン系抗生物質、特にドキシサイクリンとミノサイクリンは、中等度から重度の疾患の治療の主力です。しかし、それらは重大な全身性の副作用と関連しています。」
と皮膚科臨床研究部長であるリンダ・スタイン。ゴールド医学博士と同僚はポスターの中で述べています。
研究者らは、丘疹膿疱性酒さの患者でのミノサイクリン1.5%泡剤FMX103FMXの有効性、安全性、忍容性を調査した2つの同一のフェーズ3、無作為化、二重盲検展色材試験の統合分析のデータを調査しました。
研究には、FMX103 1.5%または展色材を1日1回12週間投与するために、2:1に無作為化された合計1,521人の患者(平均年齢:50歳)が含まれていました。
データによると、341人(22.4%)の患者が治療に伴う有害事象(TEAE)が報告されました。
FMX103で最も頻繁に報告されたTEAEは、それぞれ1.5%対展色材群で、ウイルス性上気道感染(2.4%対2.3%)、上気道感染(1.9%対2.5%)および頭痛(1.4%対1.9%)などがありました。
患者から報告されたTEAEの大部分は軽度でした。
TEAEの発生率に治療群間で差は認められませんでした。
12週目に研究者らは、すべての顔の忍容性評価が、ベースラインと比較して「なし」の割合が高く、1.5%泡剤FMX103での治療グループのスコアを改善する傾向があることを発見しました。
中等度から重度の丘疹膿疱性酒さの患者では、1.5%泡剤FMX103ミノサイクリンが効果的であるだけでなく、研究中に良好な安全性プロファイルが維持されました。
このように、新規の泡剤は、より進行した丘疹膿疱性酒さ患者の、現在の標準的な経口治療に代わる治療法が実行可能であることを示しています。
【以下のリンクより引用】
Topical minocycline foam safe, well-tolerated
Dermatology Times