メディカルメモ：新学期が始まるとニキビも再発
ティーンエイジャーは大変です。ハイスクールや思春期独特のプレッシャーをコントロールせねばならず、同時に頑固なニキビに悩む年頃なのです。
夏休み中は、日焼けしたりストレスが減ることから10代のニキビは良くなることがありますが、学校が始まると、スキンケアやニキビ治療をまた活発にする必要があります。
米国皮膚科学会（American
Academy of Dermatology）によると、ニキビは、12〜24歳の人々の約85％にみられ、それは米国で最も一般的な皮膚疾患です。
「10代の頃はしばしニキビに悩まされます。」とペンシルベニア州立大学ヘルス・メディカル・グループのコロラド・デービッド・シュップ博士は語ります。
「にきびは主にホルモンのレベルの変化によって引き起こされるため、この疾患はしばしば思春期に始まり、20年代後半には消滅します。女の子はホルモン関連のにきびに対して男の子よりも感受性が高いようです。」
シュップ博士は、10代の若者が軽度のにきびを経験するようになると、まず行うのは患部に市販のクリーム、ジェル、ローションで直接治療することで最も一般的な患部は顔、胸、背中および肩などだと述べています。
非処方のニキビ治療薬は、一般的には、以下の有効成分の1つを含んでいます。
過酸化ベンゾイル
細菌を死滅させ、過剰な油分を皮膚から除去し、炎症を軽減します。
店頭製品はベンゾイルパーオキサイドなどで、薬の強度は2.5〜10％の範囲であることを確認してください。
サリチル酸
余分な油分を乾燥させ、先端が黒ずんでいたり白くなった稗粒腫（吹き出物）に最適です。強度は典型的には0.5〜5％の範囲で選択してください。
アダパレン
毛包の詰まりを防ぎます。店頭薬では0.1％の強度で入手が可能です。
ビタミンA由来のレチノイドであり、商品名ディフェレリン（Differin）として販売されているにきび治療薬は以前は処方箋でしか入手できませんでした。
シュップ博士によると、湿疹や乾癬などの他の皮膚症状がある場合は、市販のにきび治療薬を試す前に医師に相談する必要があります。
「市販治療薬が、にきびを十分に治療しない場合、皮膚科や一般診療の医師と話し合うべきです。」とシュップ博士は話します。
処方箋でのみ入手が可能なニキビ治療薬は以下の通りです。
Retin-Aのような強力なレチノイド
最も効果的な局所治療薬の1つですが、市販品よりも肌が乾燥する可能性があります。
抗生物質
過剰な細菌を殺すために経口薬、またはジェルまたはクリームなどの局所薬を介して投与することができます。
抗生物質耐性のリスクを低下させながら効果を最大限にするために、多くの場合、局所抗生物質を過酸化ベンゾイルと組み合わせて使用されます。
ホルモン療法
にきびの原因となるホルモンのバランスに影響を及ぼし、通常は若い女性の局所的な薬剤や抗生物質を補うために処方されます。
経口避妊薬は、にきびの最も一般的なホルモン療法です。
もう一つの選択肢は、アンドロゲンホルモンを遮断するスピロノラクトンです。
これらのホルモン過剰は、女性のにきびの一般的な原因となっています。
イソトレチノイン（商品名アキュテイン）
他の医薬品に反応しない重度のにきびを治療するために使用される強力なビタミンA誘導体です。
潜在的な副作用には先天異常がありますので、この経口薬を服用している10代の女性と成人の女性は毎月、妊娠検査を受けなければなりません。
シュップ博士は、一般医または皮膚科医が、副作用に対して警戒をしながら
、店頭薬および処方薬の両方を調整することで、10代のにきびの治療を完了するまで継続的に行うことができると述べています。
治療選択肢に関係なく、ティーンエイジャーはにきび治療を成功させるために以下の基本的なステップに従ってください。
＊ニキビができた皮膚の部分を1日2回優しく洗浄してください。
＊傷つけて悪化させる可能性がありますので、お肌はこすらず、研磨剤が含まれている製品は避けてください。
＊油分が移らないように顔を手で触れたり髪が触れたりしないように注意して下さい。
＊オイルフリーの化粧品、日焼け止め、モイスチャライザー、ヘア製品を使用してください。
『non-comedogenic（ニキビができにくい）』とラベルに書かれた製品を探しましょう。
＊にきびを潰したり絞らないでください。これをすると永久的に傷跡が残る可能性があります。
＊他人に処方されたニキビ治療薬を使用しないでください。
＊すべての製品の使用については、ラベルまたは医師の指示に従ってください。
＊薬を多く塗ってもより早く治癒できるわけではなく、元のニキビをより悪化させる赤みや剥離を引き起こす可能性があります。
＊しばらく我慢しましょう。
新しい製品は、通常、改善が目に見えるようになるまでに数週間から数か月かかります。 1つの製品から別の製品にすぐに切り替えることは薬の効率が低下します。
＊継続して治療しましょう。
ニキビが解消した後、将来のニキビを防ぐために医師の指示に従ってください。 科学はまだ、にきびの治療法を発見していませんが、慎重な治療により大人になるまでお肌の ニキビを最小限に抑えることができます。
【以下のウェブサイトより引用】