メトホルミンが、2型糖尿病の黒人患者の認知症リスクを低下させる可能性
家庭医学の年代記(Anmetals of Family Medicine)の7月/ 8月号に発表された研究によれば、メトホルミンの使用は、スルホニル尿素系薬剤と 比較して、糖尿病の若いアフリカ系アメリカ人患者の認知症リスクを大幅に低下させます。
セントルイス大学医学部のジェフリーF.シェラー博士と研究者らは、退役軍人健康局の医療記録データ(2000年から2015年)を使用し、73,761人の 50歳以上のアフリカ系アメリカ人および白人の患者で、ベースラインの2000年と2001年で認知症や糖尿病の薬物治療を受けていなかったものの、 その後、メトホルミンまたはスルホニル尿素の単独療法を始めた人を特定しました。
研究者は他の変数を制御した場合で、スルホニル尿素を使用した場合と比較してメトホルミンの使用が、アフリカ系アメリカ人の患者における 認知症の発症リスクが有意に低いことに関連していることを発見しました。
50歳〜64歳のアフリカ系アメリカ人患者の間で最も強い関連がありました。
メトホルミンは、65歳~74歳の高齢の患者では、両方の人種において認知症リスクの低下と有意に関連していました。
75歳以上の患者では、メトホルミンの使用と認知症の間に関連はありませんでした。
「これらの結果は、2型糖尿病のアフリカ系アメリカ人での認知症のリスクを低下させるための新しい治療アプローチを示している可能性があります。」
と著者らは記しています。
【以下のウェブサイトより引用】
Metformin may lower dementia risk in black patients with T2DM
Medical Xpress