ライム病と慢性関節リウマチについて知っておくべきこと
関節リウマチとライム病は、人の関節や神経系に影響を与える可能性がある2つの疾患です。
そして両方の疾患に同時にかかることもありえます。
これらの疾患には様々な根本的な原因があります。
時々、ある人は後期ライム病による関節炎を経験することがあります。
どちらかの疾患があると思われるなら医師の診察を受けるべきです。
医師は症状の原因を診断し、治療計画を立ててくれます。
この記事では、ライム病と慢性関節リウマチの類似点と相違点についてさらに学びましょう。
類似点と関連性
ライム病と慢性関節リウマチには、下記のような同じ症状がいくつかあります。
- 疲労
- 頭痛
- 関節痛
- 関節の腫脹
ライム病の人は、症状の初期段階でこれらの症状を経験することが多いと言われています。
またその中には発疹を起こす人もいます。
ライム病の症状は消えたかと思えば、数ヶ月から数年後に再び現れることがあります。
医師はこの状態を後期ライム病と呼んでいます。
病気の後期段階でも関節に影響を及ぼしライム関節炎を引き起こすことがあります。
ライム関節炎の症状は慢性関節リウマチの症状と混同されることもあります。
関節リウマチは手や足に症状が現れる傾向がありますが、ライム関節炎はしばしば膝に影響を及ぼします。
しかし、関節リウマチである人も、膝に症状が出ることがあります。
ある人がライム関節炎を発症した際に、医師はライム病の治療に使用されるものと同様の薬を処方、または推奨します。
場合によっては、この治療は、抗生物質による治療の後に行われます。
一般的な例には、イブプロフェンなどの疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)および非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)が含まれます。
相違点
ライム病は通常治療によって解決しますが、これには何年もかかることがあります。
逆に、慢性関節リウマチは通常慢性疾患です。他の相違点は次のとおりです。
原因
ライム病と慢性関節リウマチには異なる原因があります。
ライム病は、ライム病菌と呼ばれるスピロヘータ型細菌に感染したダニに噛まれた結果として感染します。
関節リウマチの原因についてはまだ正確にはわかっていません。
しかし、遺伝、環境要因(特に喫煙)、および特定の感染歴といった組み合わせが、この疾患を引き起こしているようです。
症状
関節リウマチは最も一般的には、最初は指やつま先の関節から始まり、そこに痛みや不快感を引き起こします。
一方、ライム病は片方の膝関節にだけ影響を与える傾向があり、そこに腫れや不快感をもたらします。
2015年の調査によると、ライム病は対称性関節炎を引き起こすことはめったにありません。
しかし慢性関節リウマチでは、この状態は通常、身体の両側で等しく、関節に影響を及ぼします。
ライム関節炎では、何か所かの関節で症状が見られますが、体の片側にだけ見られます。
ライム関節炎はまた、通常、リウマチ様関節炎とは異なり、人が関節を動かしたときに激しい痛みは引き起こしません。
【以下のウェブサイトより引用】