リドカイン含有製品でのデンタルケア

英国では、 2019年以降リドカイン含有経口製品が、医薬品およびヘルスケア製品規制庁からの安全勧告に従い、販売される予定です。

リドカインが含有されたデンタルケア製品は、2019年以降、薬局専用薬としてのみ販売されると英国の医薬品安全監視機関である医薬品医療機器規制庁（MHRA）が発表しました。

この決定は、歯の症状を緩和するという目的での使用に関しての証拠が不足しているという評価に従い、スーパーマーケットを含む現在の広い範囲での店頭では商品を入手することができないことを意味します。

当局によると、リドカイン含有の歯磨き剤は、冷却歯磨きリングのような薬効のない製品で乳児や子供が必要とするオーラルケアができなかった場合にのみ、「セカンドライン治療」として使用されるべきだとしています。

両親や保護者が地域の薬剤師とデンタルケアにおいての選択肢について議論することを推奨したMHRAは、虫歯などの症状を和らげるためにリドカイン含有製品を使用することのリスクは製品の広範な使用を考えると「非常に小さい」と結論付けました。

この見直しは米国食品医薬品局（FDA）が処方箋で入手できる経口粘性リドカイン2％溶液は、最悪死亡も含む深刻な健康上のリスクをもたらしたため、乳児や若年層の歯の問題の治療には使用しないといった決定の元に行われました。

FDAは製品に警告ラベルを表示するべきであると付け加えました。

声明の中で、MHRAは、次のように述べています。

「FDAの変更に続いて開始された私たちの見直しでは、これらの製品の安全性を検討しました。薬剤師で検討する以外の方法では不十分な場合は、薬剤師やヘルスケア専門家が、子供のデンタルケアにおいて両親を支援することについてのガイダンスを提供するのが最適だと考えます。」

MHRAは、経口粘性リドカイン2％溶液が英国で乳児用に利用できないことを確認しています。

Royal Pharmaceutical Society（王立薬剤師会）は、リドカイン含有経口製品の使用に関するクイックガイドの製作でMHRAと協力しています。

薬局の薬剤師を対象としたこのガイドでは、見直し以降に加えられた変更について説明し、歯が生え始める乳児のための助言や治療を求める親に対してアドバイスする方法を説明します。

【以下のウェブサイトより引用】