リドカイン注入療法の繰り返しは神経因性疼痛に効果的
『低用量のリドカイン注入療法は、難治性神経障害性疼痛に即効性があり、鎮痛作用は、繰り返し注入療法を行なった場合により顕著でした。』
この研究は、2018年9月12-16日にマサチューセッツ州ボストンで開催された第17回世界疼痛大会で発表されました。
前向き無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、ヘルペス後神経痛、または複合型局所疼痛症候群2型の42人の患者を治療するために使用された低用量リドカイン注入療法の有効性および安全性を評価しました。
被験者には、3mg/kgのリドカイン、および、対照群には通常の生理的食塩水を4回連続して注入され、それは1週間おきに60分間投与されました。
痛みについては、ベースライン時、最終注入時、11ポイントの数値評価尺度を用いたフォローアップ時に記録されました。
研究結果は、対照群と比較してリドカイン群の数値評価尺度疼痛スコアの有意な減少が見られました。
痛みスコアの変化率は、第3回および第4回の注入中にリドカイン群でより顕著でした。
しかし、4週間のフォローアップ期間中、疼痛スコアの低下は持続しませんでした。
また深刻な治療合併症は報告されていません。
神経因性疼痛状態の患者においては、低用量のリドカイン注入療法が短期間の疼痛緩和に有効な治療であることが判明しました。
反復注入は疼痛スコアを大幅に低下させたが、長期間は持続しませんでした。
【以下のウェブサイトより引用】