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レビトラ(バルデナフィル)の使用とリスク

レデトラという商品名でも知られるバルデナフィルは、男性の勃起不全を治療する処方薬です。

勃起不全とは、勃起、もしくは勃起の維持ができない状態を指します。
これは通常、陰茎に血液を運ぶ動脈が狭すぎるために起こります。

バルデナフィルは、陰茎への血流を増加させます。

作用はバイアグラ(シルデナフィル)と似ていますが、バイアグラの効果持続期間は2〜4時間であるところ、レビトラは4時間効果が持続します。


- どのように作用しますか?
勃起中、陰茎は血液で満たされます。

陰茎に血液を供給する血管は拡張し、陰茎から血液を奪う血管は収縮します。
陰茎内の2つの大きな空間は海綿体と呼ばれ、血液で満たされています。

血液が陰茎にたまると、勃起が起こります。

バルデナフィルはホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬と呼ばれる医薬品に分類されます。
PDE5阻害薬は、PDE5が動脈を収縮させる作用を阻害します。

男性が性的興奮を得ると、バルデナフィルは動脈を弛緩させ、血流を促進します。

バルデナフィルは、勃起時の陰茎内の一連の反応に作用します。

男性が性的興奮を起こすと、一酸化窒素が陰茎に放出され、これが一連の反応を引き起こします。

これにより、グアニル酸シクラーゼと呼ばれる酵素による環状グアノシン一リン酸(cGMP)生成が起こります。

cGMPは、陰茎へ、および陰茎からの血液を運ぶ血管の収縮や拡張、拡大を調節します。
この化学反応は、陰茎に血液を供給する血管を拡張させる一方、陰茎から血液を奪う血管を収縮させます。

別の酵素であるホスホジエステラーゼ5(PDE5)は、cGMPを分解または破壊します。

cGMPが破壊されると、血管は通常のサイズへ戻り、効果的に勃起作用を終了させます。
バルデナフィルは、PDE5によるcGMPの破壊を阻止します。
これにより、cGMPの作用期間延長を可能にします。結果として、勃起期間の延長を助けます。


- 用量用法
バルデナフィルには、2.5mg、5mg、10mg、および20mgの錠剤があります。
初回投与量は通常10mgとなります。

バルデナフィル10mgは、バイアグラ(シルデナフィル)のほぼ50mgに相当します。
これはバルデナフィルの化学組成がシルデナフィルのものと異なるためです。

バルデナフィルは性交渉の25〜60分前に服用され、効果は最大5時間持続します。
24時間毎に、最大1錠を服用することができます。

口腔内崩壊錠(分散錠)は、飲み込む前に舌の上で溶けるまで放置する必要があります。
口腔内崩壊錠は、いかなる種類の飲み物とも一緒に服用してはいけません。

男性が性的に興奮していないと、薬の効果が発揮されないため、通常前戯が必要となります。

バルデナフィルは食物の有無にかかわらず服用できますが、アルコールの摂取は勃起の可能性を減らすためお勧めできません。
アルコールはまた、副作用のリスクを高めることがあります。


- 注意事項
他の薬と同じく、バルデナフィルの服用により副作用や相互作用が起こる可能性があります。

10人に1人は頭痛を経験するでしょう。

その他の一般的な副作用は次のとおりです。
  • 鼻づまりや鼻水
  • 胃のむかつき
  • めまい
  • 紅潮

ほとんどの場合、これらの症状は数時間以内に消失します。

その他の深刻な副作用には次のようなものがあります。
  • 耳鳴りや突発性難聴
  • 不整脈
  • 足首や手、足の腫れ
  • 呼吸困難
  • 胸痛

上記のような症状がで出た場合は、バルデナフィルの使用を中止してください。

また稀にアレルギー反応が起こることがあります。
アレルギー反応は、じんましんや呼吸困難の他、顔や舌、のどの腫れを引き起こす可能性があります。
これは命にかかわるショック状態に繋がる可能性があります。
これらの症状が現れた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。


- 持続勃起症
勃起が4時間以上続く場合、非常にまれな副作用である持続勃起症を発症している可能性があります。
これは陰茎を損傷する恐れがあります。
勃起の持続期間が長すぎる場合は、医師の手当てを受けてください。


- 視覚障害
眼の血圧が下がると、視覚障害が起こることがあります。
物に青みがかって見えたり、緑と青の見分けが難しく感じることがあります。

ごく稀に、片目または両目の視力が突然低下することがあります。
これは、心疾患や既存の眼疾患、高コレステロール、糖尿病、高血圧の存在を示している可能性があります。

突然視力が低下した場合は、服用を中止し直ちに治療を受けてください。

視力障害は、心疾患または冠動脈疾患、糖尿病、高コレステロール血症などの疾患を罹患する人最もよく現れます。
視力障害はまた、喫煙者や50歳以上である場合、発生率が高まります。


- 相互作用
バルデナフィルを他の薬と一緒に使用すると、深刻な副作用を及ぼすことがあります。

考えられる反応は次のとおりです。
  • 危険なレベルの血圧低下や低血圧
  • めまい
  • 気絶

その他、脳卒中や心臓発作が起こるリスクもあります。

胸痛やその他心臓病の治療薬としてアデムパス(リオシグアト)などの硝酸薬を服用している場合、バルデナフィルを使用するべきではありません。

また、覚醒剤として知られる娯楽用ドラッグ、硝酸アミルおよび硝酸ブチルと一緒に使用すべきではありません。

相互作用の可能性のあるその他の薬には、以下のものが含まれます。
(記載の薬以外にも相互作用は起こり得ます。)
  • 抗生物質や抗真菌薬
  • 他の勃起不全治療薬
  • 前立腺疾患や血圧、心拍障害の治療薬
  • HIVやエイズの治療薬

グレープフルーツジュースは副作用を引き起こしやすくする化学物質を含むため、バルデナフィル使用中は摂取を避けてください。


- 知っておくべきこと
バルデナフィルを服用する前に、持病、服用中の薬やサプリメントについて医師に相談してください。

特に以下のような問題がある場合は、医師への確認が必要です。
  • ペロニー病(陰茎硬化症)のような陰茎の変形
  • 不整脈、心不全、狭心症などの心疾患
  • QT延長症候群として知られる稀な心疾患の家族歴
  • 聴覚障害
  • 血友病やその他出血性疾患
  • 低血圧や高血圧
  • 肝疾患や腎疾患
  • 多発性骨髄腫や白血病、鎌状赤血球貧血、その他血液細胞疾患
  • 非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)
  • 眼の網膜の損傷
  • 胃潰瘍
  • 稀な遺伝性眼疾患である網膜色素変性

また、過去に持続勃起症や発作を経験した、もしくは最近脳卒中や心臓発作を起こしたことがある場合は、医師に伝えてください。

レビトラはインターネットで購入することができますが、使用者は上記の点を考慮し、予め医療従事者に確認することをお勧めします。

もし何らかの副作用が出た場合、FDAまで報告すると良いでしょう。

出典:2017年3月31日更新『Uses and risks of Vardenafil, or Levitra』Medical News Today(2019年4月1日に利用)
https://www.medicalnewstoday.com/articles/232995.php