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JapanRx / 一緒に遊んでいる時に赤ちゃんの脳と大人の脳は「同調」する

一緒に遊んでいる時に赤ちゃんの脳と大人の脳は「同調」する

それはあなたの想像ではありません。

あなた自身とあなたの赤ちゃんは本当に同じ波長にあるのです。

まだ話しができないとしても、赤ちゃんと遊んでいる時につながりを感じたことがありますか?

新しい研究では、あなたが文字通り「(赤ちゃんと)同じ波長で」同じ脳領域で同様の脳活動を経験しているかもしれないことが示されています。

プリンストン大学の研究者チームは、自然な遊びの中で赤ちゃんと大人の脳がどのように相互作用するかについての研究を初めて実施し、彼らの神経活動に類似性が測定されたことを見つけました。

具体的には、赤ちゃんと大人の脳の活動が、おもちゃとアイコンタクトを共有するにつれて、共に上下しました。

この研究は、プリンストンベイビーラボで行われました。

そこでは、大学の研究者が、赤ちゃんがどのように世界を見て、話し、理解するのかを研究しています。

「以前の研究では、大人の脳は映画を見て話を聞くと同期されることが示されていましたが、この「神経の同期」が人生の最初の数年でどのように発展するかについてはほとんど知られていません。」

と、プリンストン神経科学研究所(PNI)の準研究員で2019年12月17日に公開された心理学の論文の第一著者である、エリーゼ・ピアッツァ氏は述べています。

ピアッツァ氏と彼女の共著者である同じくPNIの準研究学者のリアット・ハーゼンフラッツ氏、そして心理学と神経科学の教授であるウリ・ハッソン氏は、神経の同期生が、社会開発と言語学習に重要な意味を持っていると仮定しました。

赤ちゃんと大人の間の実際の対面コミュニケーションを研究することは非常に困難です。

神経カップリングのほとんどの過去の研究は、その多くがハッソン氏の研究室で行われ、成人が横たわって映画を見たり物語を聞いたりしながら、別のセッションで『機能的磁気共鳴画像法(fMRI)』を使用し、成人の脳をスキャンすることでした。

しかし、リアルタイムのコミュニケーションを研究するために、研究者は赤ちゃんと大人の脳から同時に脳活動を記録するという、子供にとって優しい方法を作り出す必要がありました。

エリックアンドウェンディ・シュミット変革的技術助成金(Eric and Wendy Schmidt Transformative Technology Grant)からの資金提供を受けて、研究者は、機能的近赤外分光法(fNIRS)を使用した新しいデュアル脳神経イメージングシステムを開発しました。

これは非常に安全で、神経活動の代理として血液中の酸素化を記録します。

このセットアップにより、研究者は、おもちゃで遊んだり、歌を歌ったり、本を読んだりしながら、赤ちゃんと大人の神経協調を記録することができました。

同じ大人が、研究に参加した42人の乳幼児すべてとやり取りを行いました。

それらのうち、21人は「過度に身をよじり」他の3人はキャップの着用を拒否したために除外され、9か月から15か月の月齢の18人の乳児が残りました。

実験は2部構成でした。

ある実験では、大人の実験参加者は、子供が親の膝の上に座っている間、おもちゃで遊んだり、童謡を歌ったり、童話の『おやすみムーン』を読んだりして、5分間直接子供と交流しました。

別の実験では、実験者は横向きになり、子供が親と静かに遊んでいる間に別の大人に読み聞かせをしました。

測定キャップは、予測、言語処理、および他の人々の視点の理解に関与することが知られている脳の57チャネルからのデータを収集しました。

データを見て、研究者たちは、対面セッション中に、赤ちゃんの脳は、おそらく、子どもたちが物語の全体的な意味を解読したり、子どもたちに読んだ大人の動機を分析したりするのに役立つ、世界の高度な理解に関与していることが知られているいくつかの分野で、赤ちゃんの脳が成人の脳と同期していることを発見しました。

大人と幼児がお互いに背を向けられ、他の人と関わったときに、それらの間の繋がりは消えました。

これは研究者の期待通りでしたが、データには驚きもありました。

たとえば、最強のカップリングは、前頭前野で発生します。

前頭前野は、学習、計画、実行機能に関与しており、幼児期には、まだ発達していないと以前は考えられていました。

「幼児の脳が数秒で成人の脳をしばしば「リード」していることを発見したことにも驚きました。これは、赤ちゃんが受動的に入力を受け取るだけでなく、次に何のおもちゃを手に取るのか、どういう言葉を発するのかといった焦点を当てる次のことに向けて大人を導く可能性があることを示しています。」

と、プリンストンベイビーラボの共同ディレクターであるルー・ウィリアムズ氏は述べています。

「交信している間、大人と子供は相互反応を形成しているように見えます。」

とピアッツァ氏は付け加えました。

「つまり、大人の脳は、乳児がいつ笑顔になるかを予測しているように見え、乳児の脳は、大人がより多くの「ベビートーク」を使用すると予測し、そして両方の脳は、おもちゃに共同のアイコンタクトや注意が追跡されました。

そのため、大人が赤ちゃんと一緒に遊ぶときには、彼らの脳は互いに動的に影響を及ぼします。」

神経科学に対するこの2つの脳のアプローチは、自閉症と診断された子供などの非定型発達児において、介護者との間でどのように交信が途絶え、また教育者が子供の多様な脳に対応するために教育指導を最適化する方法を理解するための扉を開くことができます。

研究者は、この神経結合が未就学児の早期の言語学習にどのように関係するかということについての調査を継続しています。

 

【以下のリンクより引用】

Baby and adult brains 'sync up' during play

Science Daily