一般的な目のトラブルとその解決方法
一日中、涙が止まらない、または乾燥していて燃焼感がある、またはカサブタができるなどなど。
小さな症状のように思われることが突然あなたの視力と日常に大きな影響を与えます。
しかし、ここに注目です。ほとんどの場合、こういった不快感は改善する方法があるのです。
ハーバード大学提携のマサチューセッツ眼科耳科医院のマシュー・ガーディナー博士は、一般的な目のトラブルと、
それぞれの一般的な治療方法について紹介しています。
目の発赤
ほこり、アレルギー、乾燥などあらゆる原因により目が不快になると、その度にその反応として目が赤くなります。
「目の中の小さな血管はより多くの血液を含んでいるために腫れ上がり、それがあなたの目を赤く見せるのです。」
とガーディナー博士は説明します。
対策:
滅多に使用されませんが、市販薬のテトラヒドロゾリンは安全に使用されます。しかし習慣にはしないでください。
「薬は赤みを消しますが、あなたの目はそれに依存するようになります。使用をやめると、リバウンドし、目はこれまで以上に赤くなります。」
根底にある症状を治療するか発赤が自然消滅するのを待つ方がよいのです。
テトラヒドロゾリン以外の人工涙液は、目に安全に爽快感を与え、赤みも軽減します。
目のかゆみ
目がとてもかゆいときにはゴシゴシこすりたくなってしまいますね。よくある原因はアレルギーです。
季節性アレルギーの可能性だったり、またはローションや化粧品への反応であるのかもしれません。
対策:
経口抗ヒスタミン薬は根本的なアレルギーの治療に役立ちます。
お薬の例としては、市販されているフェキソフェナジン(アレグラ)またはロラタジン(クラリチン)などです。
もっと強い薬が必要ですか?
ガーディナー博士は、ケトチフェン(商品名:ザディター)などの非処方の抗ヒスタミン点眼薬、
またはオロパタジン(商品名:パタノール)などの処方点眼薬を推奨しています。
カサブタや目やに
目の痂皮にはいくつかの異なる原因があります。
「涙が止まらなかったりすると、涙は乾いて結晶性の砂のような物質になり、瞼に付着します。何か変な物質や痂皮が厚いようであれば、
結膜炎などの目の感染症からの膿や、重度のアレルギーによる粘液のどちらかです。」
と、ガーディナー博士は説明します。
対策:
アレルギーなどの根本的な症状を治療すると、目の痂皮が減少します。
めやにを引き起こす細菌感染症のために、医師は抗生物質の点眼薬か眼軟膏を処方することができます。
感染症がウイルスによって引き起こされている場合は、通常数日で、ウイルスが自然に消滅するまで待つ必要があります。
目の乾燥(ドライアイ)と燃焼感
目が乾いたり、灼熱感があったり、またはザラザラとした感覚があるのは、涙の質または量のいずれかが変化した結果です。
目のまわりを滑らかに保ち、水分の保持を助けるための天然油分を生産する腺(オイルグランド)に詰まりがあると涙の質が変わります。
涙腺に十分な流動性がないと涙の量は変わります。
シェーグレン症候群など、いくつかの炎症疾患もドライアイを引き起こす可能性があります。
そして、瞬きをせず長時間電子機器を見ること、これがドライアイをさらに悪化させる可能性があるものです。
瞬きをすることで、目には新しい涙液膜が塗りなおされます。瞬きが十分でないと、目への涙液膜の補充が足りなくなります。
対策:
涙の質を改善するために、ガーディナー博士は、目のオイルグランドの詰まりの解消に、
1日に2回、5分間、目に温かい濡らしたタオルを当てることを推奨しています。
涙液量を改善するには、人工涙液を使用することができます。
これは1日に6回以上使用しない限り防腐剤添加の物を使用する必要はありません。
別の対策として、涙管用プラグがあります。
「我々はシリコン製のプラグを採用し、それらを涙の排水口部分に入れるため、涙で長く潤すことができます。
プラグは通常約6ヶ月継続して使用できます。」
とガーディナー博士は言います。
涙目
涙の排水路が塞がれると、涙目になります。
目がほこりやアレルゲンに反応し、目が刺激物を洗い流そうとして涙を出すときにも、涙目になることがあります。
対策:
「アレルギーなどの根本的な刺激物の原因を治療します。問題の原因を突き止め、それを取り除く必要があります。
または、涙液排出システムが閉塞していないか確認する必要があります。」
とガーディナー博士は言います。
いつ眼科にかかればよいのでしょうか?
何日も、また、何年も続いている症状がある、あるいは深刻な症状がない限り、自分で症状を軽減するのは問題ありません。
「眼科へ行くのは、特に目が非常に腫れたり、視力が変わった、または目に痛みを感じてからで大丈夫です。」
【以下のウェブサイトより引用】