不妊治療が妊娠中の致命的な心臓の問題に結びつく
2019年5月28日(HealthDay News) - 妊娠に関連した心疾患のリスクは、不妊治療を受けている女性の方が、自然妊娠の女性よりも5倍高いと
新しい研究は伝えています。
この心疾患は、周産期心筋症(PPCM)と呼ばれます。
これは世界中では、約1,000人に1人の妊娠中の女性が発症し、母親と赤ちゃんの生命を脅かすものです。
アテネで開催された欧州心臓病学会の会議で土曜日に発表されたこの研究には、PPCMの女性111人が含まれていました。
「通常の妊娠中の心臓に関わる不快感と心疾患の症状を区別することは非常に困難です。」
と共同研究者のトビアス・フェファー博士は述べました。
彼はドイツのハノーバー医科大学の心臓専門医です。
「PPCMのリスクは不妊治療を受けている女性で5倍高いことが我々の調査で示されているため、
もし何か、不快感がある場合は良性ではないかもしれないということを知っておくべきです。」
息切れ、脚のむくみ、夜間に排尿のために目が覚めるということは、PPCMの兆候である可能性があります。
不妊治療を受けている女性は、もしそのような症状がある場合はすぐに医師の診察を受けるべきだと研究者らは述べました。
「不妊治療により妊娠したすべての女性において、産婦人科医および不妊治療医は、出産後またはその直前に、
心エコー検査を含む心臓検査にPPCMを含み入れるよう助言するべきです。」
と、この研究の上級著者であるデニス・ヒルフィカ - クライナー博士は述べました。
彼女は、妊娠していない、または妊娠しなくなった場合にその女性が複数回の不妊治療を受けている可能性があると述べました。
「妊娠が成立しなかった場合でもPPCMを誘発する可能性があります。」
とヒルフィカ - クライナー博士は述べました。
「心臓のストレスや機能障害の徴候が見られた女性は、別のサイクルで重度の病気になる危険性が高まる可能性があることを知っておく必要があります。」
彼女は、不妊治療を受けている女性は通常、高齢であり、帝王切開で出産する可能性が高いと指摘しました。
年齢が高く帝王切開ということは、
2つともPPCM危険因子です。
多胎児に繋がる不妊治療もリスクを高めます。
ハノーバー医科大学の学生で、共同研究者のマヌエル・リスト氏は、遺伝子組み換えが、
女性の妊孕性の問題がPPCMの素因となる可能性があるかどうかを調査していると述べました。
「これまでのところ、通常不妊治療の一部であるホルモン療法がPPCMのリスクを高めるという明確な証拠はありません。」
とリスト氏は付け加えました。
【以下のウェブサイトより引用】
https://consumer.healthday.com/circulatory-system-information-7/heart-failure-news-753/fertility-t
treatment-tied-to-deadly-heart-problem-in-pregnancy-study-746683.html