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不安発作とパニック発作は同じもの?

数分前まで元気だったにも関わらず、急に心拍が上昇し、手足が麻痺し、上手く呼吸ができなくなる。
なんて恐ろしいことでしょう。
しかし、何故こんなことが?
パニック発作、もしくは不安発作なのでしょうか?
これらは同じものなのでしょうか?
頭がおかしくなってしまったのでしょうか?(質問が尽きません。)

まずは深呼吸してください。
臨床心理学者のレジーナ・ジョセル医師は、気が動転した時何が起こっているのか、落ち着きを取り戻すためにはどうすれば良いのかを説明しています。


<不安とパニック発作>
多くの人が「不安発作(anxiety attack)」や「パニック発作(panick attack)」といった用語を区別なく使用していますが、不安とパニック発作はわずかに異なる症状であると、ジョセル医師は言います。
何が違うのでしょうか?

基本的な説明としては、次の通りです。

  • 不安は、良くある人間の感情です。
大事な試験前に緊張したり、仕事のプレゼン前に大きなストレスを感じたり、健康診断の前に恐怖を感じるなど、不安は一時的な不快感をもたらしますが、モチベーションを与えたり、脅威から守る働きをすることもあると、ジョセル医師は言います。
「不安は誰しもが感じる感情です。」

  • 不安障害とは、不安が日常生活に支障をきたす症状です。
社会不安、蜘蛛や飛行機恐怖症の他、常に不安や警戒心を感じるなど、様々な形で発現します。
全ての不安障害には、以下の共通点があります。
驚異的ではない物事に、異常な恐怖や不安を感じます。

  • 不安発作は、少なくとも医療用語としては厳密には存在しません。
これはパニック発作を分かりやすく表した言葉です。

  • パニック発作とは、恐怖や不安の強い発作であり、何の警告兆候もなしに起こることがあります。
多くの場合、ストレスを感じる出来事によって起こります。
しかし、明らかな理由なしに起こることもあります。
「体の闘争・逃走反応が、起こるべきではない時に起こります。体は危険を感じるものの、実際そうではないのです。」と、ジョセル医師は言います。
パニック発作は怖いものですが、危険ではなく、通常15~20分程度で無くなります。
(しかし、実際に発作を起こした当人にとってはとても長く感じます。)

  • パニック障害は、一種の不安障害です。
パニック発作を繰り返し起こす症状を指します。


<パニック発作の症状>
パニック発作は、緊張とは全くの別物です。
以下の症状の4つ以上に当てはまる場合は、パニック発作であると言えます。

  • 心拍数の増加
  • 胸の痛みや不快感
  • 発汗
  • 震えや揺れ
  • 窒息感
  • めまい
  • 悪寒や過熱
  • 吐き気
  • 死にそう、頭が狂いそうだという恐怖
  • 麻痺
  • 周囲の物事に現実味が無い感覚

残念ながら、パニック発作を一度起こすと、再発しやすくなります。
再発を心配しすぎるあまり、自己充足的予言となることがあると、ジョセル医師は言います。
「一部の人は、以前パニック発作を起こした特定の状況や場所を避け始めます。自宅から出ることを避ける人すら存在します。」と、彼女は付け加えました。

しかし、引きこもる必要はいので安心するようにと、ジョセル医師は言います。
「パニック発作は簡単に治療できるのです。」


<パニック発作への対処>

1.    ラベル付けをする
パニック発作を起こした人は、多くの場合、心臓発作が起きた、もしくは気がおかしくなったと感じると、ジョセル医師は言います。
「とても強力で、突然起こることが多いのです。」

パニック発作について知り、症状を認識することで、次に起きた時、発作を抑制するのに役立ちます。
「自分自身に“これはパニック発作だから、死ぬことはない。不快だけどいつか終わる。”と言い聞かせることで、効果があります。」と、彼女は話します。


2.    記録を付ける
パニック発作の記録を付けましょう。
発作が起きた場所、持続時間、原因となった可能性がある物を全て記して下さい。
原因を特定できれば、原因への対処法を見つけることができます。

また、記録することで現状のパニック発作対策の効果を確認することができます。
「パニック発作の発生頻度が減ってきた、もしくは持続時間が短くなってきたと感じられれば、自信を持つことができ、これは症状の改善に繋がります。」と、ジョセル医師は言います。


3.    呼吸をする
深呼吸エクササイズは、体のパニック反応を落ち着かせ、呼吸や心拍を正常に戻すことに役立ちます。
インターネットや携帯アプリで、深呼吸エクササイズ方法を検索してみて下さい。


4.    助けを求める
メンタルヘルスの専門家に相談することで、不安の管理方法や、パニック発作及びパニック障害の治療法発見に役立つ可能性があります。
多くの場合、パニック発作治療には、認知再構築として知られるジェダイ・マインド・トリックスが用いられます。
ここでは、パニックの原因に伴う思考を特定し、変えていく方法を学びます。

「こうした思考を恐怖に感じるのではなく、抑制方法を学ぶことで、パニック発作の重症度や頻度両方が減る傾向にあります。」と、ジョセル医師は言います。

パニック発作で不自由を感じている人は、形成を逆転し、逆に発作をコントロールしてしまいましょう。
「パニック発作が日常生活に支障をきたしている場合は、助けを求めると良いでしょう。」と、彼女は話します。

出典: 2019年11月29更新 Health essentials『Are Anxiety Attacks and Panic Attacks the Same Thing?』(2019年12月3日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/are-anxiety-attacks-and-panic-attacks-the-same-thing/