不眠は、心臓病と脳卒中のリスクの増加に関連
新たな研究によると、眠れないということで心臓病や脳卒中のリスクが高まる可能性があります。
スウェーデンのカロリンスカ研究所が実施したこの研究には、糖尿病患者は含まれていませんでした。
しかし糖尿病になると、心臓病と脳卒中の両方のリスクが高まり、睡眠が困難になる可能性があります。
この研究では、毎晩良質の睡眠を得る利点についての実践を行っています。糖尿病の人や疾病のない人は、糖分の少ない健康的な食事をとったり、就寝時間頃には刺激のあるものを避ける、毎晩同じ時刻に就寝する、昼間の居眠りや昼寝をしないなど、さまざまな方法で睡眠の質を改善できます。
この研究の限界の1つは、不眠症が心臓病と脳卒中のリスクを高める原因となるのか、それとも単なる関連性かを判断できないことでした。
スウェーデンのチームは、不眠症の患者が冠動脈疾患、心不全、および脳卒中を発症する可能性が70%高いことを特定しました。
この試験では、「メンデリアンランダム化」と呼ばれる手法を使用しました。
この手法では、不眠症などの潜在的な危険因子と関連することが知られている遺伝的変異を使用して、疾患との関係を発見します。
心臓病と脳卒中の有無にかかわらず130万人の参加者が、4つの主要な公的研究とグループから選ばれました。
研究者は、参加者について、心不全、虚血性脳卒中、心房細動のオッズに対する不眠症の役割を果たすことが知られている248個の遺伝子マーカーを分析しました。
不眠症に対する遺伝的責任を有する人々は、冠動脈疾患および脳卒中を起こす割合が高いということに関連していました。
「睡眠は、新しい習慣とストレス管理によって変化する可能性のある行動です。」
と、研究著者でストックホルムにあるカロリンスカ研究所の心血管および栄養疫学の准教授であるスザンナ・ラーソン博士は述べています。
「不眠症の根本的な原因を特定して治療することが重要です。」
この研究結果は、米国心臓協会誌Circulationに掲載されています。
【以下のウェブサイトより引用】
Insomnia linked with increased heart disease and stroke risks
Diabetes.co.uk