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JapanRx / 不眠症は脳卒中のリスクを増加

不眠症は脳卒中のリスクを増加

米国の睡眠医学学会によると、米国の人口の約30%が不眠症に悩まされています。 今、新たな研究で不眠症は睡眠障害よりも脳卒中のリスクがはるかに高いことを報告しました。 台湾のウェン薬局科学チアナン大学とカイメイ医療センター医学研究科の研究チームは 米国ジャーナルAmerican Heart Associationにおいて脳卒中の研究を発表しました。 台湾の不眠症患者21000人の医学データと不眠症ではない健康な人のデータ64000人分を分析しました。全ての参加者は4年間の追跡調査が行われました。 追跡調査の終わりに不眠症患者は以下のグループに分けられました。

慢性または持続性不眠症(1-6ヶ月)
再発性不眠症(不眠症完治後6ヶ月以上経てから不眠症再発)
寛解不眠症

研究チームは追跡期間中に不眠症患者583人は脳卒中を発症し病院へ搬送されました。 一方不眠症でない健康体の人962人は脳卒中を発症しました。実験参加者の数を基に不眠症を持つ人は非不眠症の人と比較して脳卒中リスクが54%も増加していたことが分かりました。さらに18-35歳で不眠症と診断された人は脳卒中により入院する可能性が8倍以上高いことが分かりました。寛解グループと比較して、持続的な不眠症を持つ人は3年間の累積発生率が高いことが分かりました。さらに糖尿病を患っている不眠症患者は糖尿病を持っていない人と比べ脳卒中リスクが高いことも分かりました。 スー氏は調査結果に以下のようにコメントしています。 「慢性不眠症を患っている人、特に若い人は医師に相談し、脳卒中の危険がないか検査てもらうことが重要だと考えています。私達の調査結果は若い不眠症患者への治療の重要性を説いています。薬もしくは認知療法であれ不眠症を治療することは非常に重要です。」 しかし研究チームは何故不眠症が脳卒中リスクをあげるのか完全には分かっていません。 過去の研究では睡眠障害は炎症、高血圧、グルコース低下を引き起こし、結果として心血管に問題を引き起こすと報告がされました。 研究では食事、運動、飲酒、喫煙、ストレスなども不眠症と脳卒中リスクの関係に影響を与えるとしました。 この研究は台湾で行われたため人口の多い他国でも同じようになるかは定かではありません。 不眠症はもっとも一般的な睡眠障害ですが単なる病気であるとみなすべきではないとスー氏は語っています。早い段階で病気を特定し、治療をすることで将来の病気リスクを下げることをするべきとMedical News todayに語りました。 一般の人は時間をかけて不眠症のパターンに注意して見る必要があり、持続性の不眠症である場合には早期治療が必要となります。他の研究でも不眠症と心臓血管の関係が発表されています。 他の研究では春のサマータイムにより睡眠時間が減り、心臓病リスクを高める可能性があることや不眠症は心臓関連の病気による死亡リスクを高めることを指摘しました。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/274985.php