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世界的に若者の大腸癌が増加中

2019年5月17日(HealthDay News) - 米国で見られている若い成人の結腸癌の増加は、世界中の裕福な国々でも起こっていると
新しい研究が示しています。

2014年までの10年間で、50歳未満の人々の結腸癌の症例数は、デンマーク、ニュージーランド、オーストラリア、
カナダで年3%英国では年1%増加しました。

フランスのリヨンにある癌国際研究機関のマルジエ・アラギ博士が率いるチームの研究によると、
この増加は20歳〜29歳の人々の間で最も顕著でした。

5月16日に『The Lancet Gastroenterology&Hematology』誌に発表された研究によると、 20代で発症した大腸癌の症例はデンマークで年18%、
ノルウェーで11%増加しました。

「50歳未満の成人の結腸直腸癌の発生率は、高齢者のそれと比較してはるかに低いままですが、我々の調査結果は懸念材料であり、
若年での疾患の増加に対抗するための対策の必要性を強調しています。」
と、アラギ博士はニュースリリースで述べました。

若者の間での症例数の増加に対して、50歳以上の人々の大腸癌の減少を研究者らは指摘しました。
例えば、2004年から2014年の間に、結腸癌の症例は毎年50歳以上の人々の間で、 オーストラリアとカナダで2%、ニュージーランドで3%、
そして英国では1%減少しました。

結腸癌は依然として世界的に大きな死亡原因のひとつとされています。
調査チームによると、2018年だけで200万件近くの結腸癌が診断され、世界中で、約881,000人の命が奪われています。
しかし、なぜ若者の間で急上昇しているのでしょうか。

アラギ博士によると、この増加は、特定の危険因子、具体的には肥満や貧しい食生活の増加によって部分的に推進されているようです。
その一方で、博士は、50歳以上の人々の大腸がんの減少は、より良い検査方法や、
腫瘍を早期に発見する大腸内視鏡検査による可能性が最も高いと述べました。 

デビッド・バーンスタイン博士は、ニューヨークのレノックスヒル病院の消化器専門医です。
新しい報告を読み、彼は同様のデータがすでに米国での医療行為を変えている述べました。

「米国の調査結果は、『アメリカがん協会』の大腸がんスクリーニングガイドラインの改定につながりました。
これは、50歳でスクリーニングの開始を推奨する以前のガイドラインを改定し、
現在では45歳で大腸がんスクリーニングの開始を推奨しています。」

早期のスクリーニングと癌の発見により、若年者の大腸癌数が再び減少する可能性がある、と彼は述べました。

エレナ・イヴァニナ博士も、またニューヨークのレノックスヒル病院の消化器科医です。
彼女は、若年のアメリカ人は結腸癌の危険因子を避けるために、より多くの注意を払う必要があると考えています。
「これには、肥満、食事、喫煙、その他の発ガン物質などが含まれます。」
と彼女は述べました。

「患者は、年齢に関係なく、直腸からの出血などの症状を無視せずに、大腸がんのリスクについて医師へ相談してください。」

一方で、バーンスタイン博士は「おそらくより重要な問題は、“なぜ高所得国では大腸癌の発生率が若年成人の間で増加しているのか、
そしてそれを引き起こしている要因は何か”ということです。」
と述べました。

「この重大な疑問の答えが出るまでには、かなりの調査が必要です。」  

【以下のウェブサイトより引用】
https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/colon-cancer-news-96/colon-cancer-increasingly-s...