中国、新たな症例の急増に伴いコロナウイルスの蔓延を確認

北京（ロイター）-　中国での新しいコロナウイルスの発生はより多くの都市に広がったと中国当局は月曜日に患者の数が3倍になり、3人目が死亡したことを発表し、ウイルスの封じ込めに対する懸念を示しました。

首都北京の大興保健委員会は、新たにコロナウイルスの2症例を確認したと述べ、広東省南部の保健委員会は深圳市で1症例を確認しました。

彼らは、ウイルスが最初に出現した武漢の中心都市を越えた中国での最初の症例となりました。

武漢市保健委員会は、コロナウイルス株に起因する肺炎の新規の症例として136人が週末に市内でみつかり、62人が既知の症例へ追加されたと述べました。

また当局は声明の中で土曜日に3人目の死者が出たと述べました。

これにより、現在わかっている世界中の症例の総数は200件を超え、発生を封じ込めようとしている保健当局はこの問題を懸念しています。

今週後半に始まる旧正月の休暇期間中に、何億人もの中国人観光客が国内外を旅行します。

ロンドンインペリアルカレッジにあるMRCセンターの世界感染症解析の報告では、1月12日までに武漢市では1,723人の症例があり、関連する症状が発症したと推定されています。

中国の保健当局は報告書に対して直接コメントは出していません。

封じ込めの努力を

米国および多くのアジア諸国を含む世界中の保健当局は、武漢からの旅行者のスクリーニングを強化しています。

中国以外では、タイで2件、日本で1件が報告されており、すべて武漢出身の人や、最近この街を訪れた人が関係しています。

このウイルスは、中国で2002年～2003年にかけて発生し大流行により世界中で約800人が亡くなった重症急性呼吸器症候群（SARS）と同じコロナウイルスのファミリーに属しています。

その症状には、発熱や呼吸困難が含まれますが、これは他の多くの呼吸器疾患と似ており、スクリーニングが複雑になっています。

中国の国家健康委員会は日曜日に予防努力を強化すると述べましたが、まだウイルスの出所はわかっていないことを認めています。

中国の製薬会社とマスクメーカーの株式は、この流行のため月曜日に急騰しました。

この流行は、中国のSNSのWeiboで最も注目されている話題の1つとして上がり、多くのユーザーが安全性について懸念を表明しています。

「武漢に行った人のうち、すでに感染していることに気付かない人がどれだけいるのか知ってるひとなんているんですか。」

とあるユーザーは言っています。

与党共産党の公式人民日報が発行する中国グローバルタイムズ紙は、社説において、政府はすべての情報を開示し、SARSで犯した過ちを繰り返さないようにする必要があると述べています。中国当局は、当時、死亡者数が増加する前、数週間にわたってSARSの発生を隠蔽し、噂が広がったことで流行を明らかに得ざるを得ませんでした。

「隠蔽は政府の信頼性に深刻な打撃となり、社会的パニックをさらにひき起こす可能性があります。」

と社説では記されています。

【以下のリンクより引用】

China confirms spread of coronavirus as new cases surge

Reuters