中国の謎の肺炎の症例は、新しいコロナウイルスに関連
中国中部で数十人がかかった謎の肺炎の発生は、これまでに特定されていないコロナウイルスに関連していると中国中央テレビ(CCTV)では報道されています。
CCTVは、科学者の初期の発見を引用し、これは、重症急性呼吸器症候群(SARS)を引き起こすコロナウイルスとは異なり、このウイルスに関するさらなる研究が必要であると報じました。
世界保健機関 (WHO) は、この新しいウイルスが武漢での流行の原因である可能性があると述べました。
科学者は、SARSや中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)などの他のコロナウイルスやインフルエンザ、鳥インフルエンザ、アデノウイルスである可能性が排除されたため、新しいコロナウイルスが武漢の流行を引き起こしたのではないかと推測しています。
WHOは、病原体を明確に特定するにはより包括的な情報が必要であると述べました。
WHOは、中国当局の言葉を引用し、ウイルスは人々の間で容易には伝染しないと述べました。
12月12日、武漢で最初の患者が症状を発症してから何十人もの人々が入院しました。
一部の患者は、鳥、ヘビ、ウサギの臓器が売られているとされる生鮮食品市場で働いていました。
死亡者や医療従事者が感染したという報告はなく、CCTVは8人の患者が退院したと述べました。
病気は武漢以外には広がっていないようです。
香港とシンガポールを含む地域では、武漢を訪れた旅行者からの病気が報告されていますが、これまでのところ、肺炎の菌株群との関連性は示されていません。
WHOによると、コロナウイルスは風邪からSARSまで網羅する幅広いウイルス群です。重症度の低いものもあれば、より高いものもあります。
人から人へ簡単に伝染してしまうものもあれば、そうでないものもあります。
未知の疾患を示す用語である、この「疾患X」は、今日の世界において、主要な健康安全上のリスクの1つであり、世界的な監視が求められる優先事項であると25年にわたって健康安全の脅威の監視を支援してきた小児科医のジェームズ・M・ウィルソン氏は述べました。
そういった病気は、重篤な症例が発現してから報告が非常に遅くなることが多いとウィルソン氏は述べました。
しかし、SARS以来、高度な診断テストへのアクセスが劇的に増加しており、ウイルスの早期発見が可能になっています。
武漢の症例においては、中国は約17年前に800人近くを殺したSARSほど致命的ではなく、死亡例が発生する前の発見の初期段階でウイルスに対処している可能性があると、彼は述べました。
【以下のリンクより引用】
China’s Mystery Pneumonia Cases Are Linked to Novel Coronavirus
Bloomberg