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JapanRx / 中年期の健康的な生活習慣は健康的な長寿につながる

中年期の健康的な生活習慣は健康的な長寿につながる

喫煙しない、肥満にならない、定期的に運動するなどの健康的なライフスタイルを続けることは、がん、心血管疾患、糖尿病などの主要な疾患がない50歳の人の無病での平均余命が延びることに関連しています。

低リスクライフスタイル要因のない人と比較して、病気をせずに過ごせる余命年数は男性で約7.6年、女性で10年です。

世界中で、人々の平均寿命は延びています。しかし、社会が高齢化するにつれて人は多くの場合、身体障害や、がん、心臓病、糖尿病などの慢性疾患を抱えながら生きます。

喫煙、運動、アルコール摂取、体重、食事の質などのライフスタイル要因は、全国的な平均余命と慢性疾患を発症する可能性の両方に影響しますが、ライフスタイル要因の組み合わせがそのような病気知らずでの平均余命を過ごすことにどのように関係するかということを検討した研究はほとんどありません。

その証拠を得るために、研究者らは、看護師の健康調査から73,196人の米国登録女性看護師に関するデータを、そして登録時に、がん、心血管疾患、糖尿病のなかった38,366人の米国の医療専門家追跡調査においての男性の医療専門家のデータを分析しました。

5つの低リスクライフスタイル要因とは、喫煙をしていない、BMIで健康体重である、少なくとも毎日30分の運動をおこなっている、アルコール摂取は中程度、および質の高い食事ですが、それらは健康的なライフスタイルスコアの計算に使用されました。

これらの5つのスコアを合計すると、スコア0〜5の範囲での最終的な『低リスクライフスタイル』スコアが得られます。そして、より高いスコアはより健康的なライフスタイルを示します。

研究参加者は20年以上にわたって定期的に評価されました。その間、癌、心血管疾患、2型糖尿病の新たな診断とそれによる死亡が記録されました。

年齢、民族、家族の病歴、およびその他の潜在的な影響要因を調整した後、50歳でがん、心血管疾患、および糖尿病がない場合の平均余命は、低リスクライフスタイル要因がなかった女性では24歳、4つ、または5つ、低リスクライフスタイル要因を採用していた女性では34年でした。

同様に、これらの慢性疾患のない人の平均余命は、低リスクライフスタイル因子を採用していない男性では24年であり、4つまたは5つの低リスクライフスタイル要因を採用した男性では31年でした。

低リスクのライフスタイル要因が4〜5個ある女性は、低リスクのライフスタイル要因が全くない女性よりも、主要な慢性疾患のない場合での無病平均余命は10.6年長くなりました。

一方、男性は、低リスクライフスタイル要因のない人よりも主要な慢性疾患がない場合で、7.6年長い平均余命を得ました。

1日15本以上の重度の喫煙がある男性、または肥満の男性と女性(肥満度指数30以上)は、50歳での無病平均余命が75%以下と最も低い割合でした。

これは観察研究であるため、原因を特定することはできません。

著者は、報告された生​​活習慣や参加者が主に白人の健康専門家であることなど、結果がより一般的にはならない場合があるなど、いくつかの制限を指摘しています。

それにもかかわらず、このデータは多数の人々を詳細に調査し、そして長期の追跡期間にわたって、ライフスタイル要因を繰り返し評価したものです。

そのため、彼らは次のように述べています。

「健康的な食事とライフスタイルの採用にかかわる食品と、物理的環境を改善するための公共政策、およびそれに関連する政策と規制(公共の場での喫煙禁止やトランス脂肪制限など)は平均寿命、特に主要な慢性疾患をもたない人の平均寿命を改善するためには不可欠です。」

 

【以下のリンクより引用】

Healthy habits in middle age linked to longer life free from disease

Medical Xpress