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乗り物酔の最善策

米国では、3人に1人が乗り物酔いを起こしやすい体質であると推定されています。
もしあなたがその一人なら、大変さを知っていることでしょう。
ホリデーシーズンや夏の時期には長距離の移動が発生することが多く、乗り物酔いが問題になります。

残念ながら、乗り物酔いを起こす人の大部分は、一生この問題に立ち向かうことになります。
症状にはめまいや吐き気(重度の場合嘔吐することも)、冷や汗、発汗などがあると、ジュリア・ブランク医師は説明しています。
彼女は、カリフォルニア州サンタモニカにあるプロビデンス・セントジョンズ・ヘルスセンターの家庭医です。
車やバス、ボート、飛行機といったありとあらゆる交通手段による移動や、特にスピードや方向が急にもしくは突然変わる(ジェットコースターのような遊園地のアトラクション等)、動きを伴う活動が引き金となることがあると、彼女は付け加えています。
残念なことに、乗り物酔いは通常「克服する」ことはできないということです。
しかし、幸いなことに、乗り物酔いが起きた時に利用できる解決策は無数に存在します。
ここでは、次の旅行中に厄介な症状を緩和するための、専門家が提唱する戦略を紹介しています。


<遠くの景色に注目する>
自分が車を運転する場合、運転に集中せざるを得なくなるため、乗り物酔いは起こりにくいとブランク氏は言います。
「運転手でない場合は、遠くの景色に注目することで、脳が近くする動きを遅くし、より安定化させることができるため、効果的であることがあります。」と彼女は話します。
電車での移動ですか?
その場合、窓際の、進行方向向きの席を検討しましょう。
ブランク氏の説明曰く、目や身体が知覚する動きを「合わせる」ことができるといいます。
船を使う場合、彼女は揺れが少ない、下の階の中心部に位置する席を選ぶことをお勧めしています。
飛行機の場合は窓際の席をリクエストし、ゆっくりと動く雲に目を向けましょう。


<移動中は文字を読まないようにする>
2時間の車移動中に、読みかけの本を読み終えようとしていますか?
乗り物での移動中は、文字を読む行動は避けることが得策でしょう。
「媒体が本であれ電子機器であれ、継続的な揺れにより文字に集中することが難しくなることで不安定さやスピードの感覚を高め、乗り物酔いを悪化させます。」と、ブランク氏は言います。


<食べ物を摂取し、水分補給を欠かさない>
空腹時は乗り物酔いの症状が悪化します。
その為、移動前や移動中は何か軽いものを食べるようにしましょう。
しかし、重く、脂っこい、もしくは酸味のある食べ物は消化に時間がかかり、胸やけを引き起こしたり、吐き気が悪化するため、避けるべきだとブランク氏は述べています。
水分補給も欠かさないことも、吐き気の予防に役立ちます。
ですので、出かける前には水のボトルを満タンにしておきましょう。


<前向きな気持ちでいる>
精神状態も乗り物酔いの発生に影響すると考えられると、ストーニーブルック大学医学部耳鼻咽喉学の学部長であるデイビッド・シェッセル博士は述べています。
すなわち、苦痛に関する話題を避けることで、実際に苦痛を避けられるかもしれないということです。
信じられないかもしれませんが、「乗り物酔いを起こした人と一緒にいる」と、実際に症状が悪化するため、車の中で酔っている人があなた一人だけである方が良いのだと、シュッセル氏は述べています。


<抗ヒスタミン薬を服用する>
「ジフェンヒドラミン(ベナドリル)、ジメンヒドリナート(ドラミン)、メクリジン(アンチバートやボニーン)などの抗ヒスタミン薬は、乗り物酔いに伴う吐き気を軽減す他、鎮静効果もあるため、眠ることで症状をやりすごすのにも役立つ可能性があります。」と、ブランク氏は言います。
しかし彼女は、この鎮静効果により、上記の薬をアルコールや処方薬のような他の鎮静剤と混ぜてはいけないと警告しています。
そしてもちろん、薬の種類にかかわらず、服用前には必ず医師に相談しましょう。

出典 2020年1月7日更新 Yahoo! Lifestyle『The Best Ways to Beat Motion Sickness』2020年1月17日に利用)
https://www.yahoo.com/lifestyle/best-ways-beat-motion-sickness-134016461.html