乾癬薬は重度のCOVID-19のリスクを上げない
2020年10月27日 - 英国の研究者は、皮膚疾患のあるCOVID-19患者の世界的な最初の分析に基づいて、乾癬を患っている人々を安心させるニュースを発信しています。
中等度から重度の乾癬の症例は、免疫抑制剤で治療されます。
ベタメタゾンとCOVID-19の重症化の関連性
ベタメタゾンは乾癬治療に有効なステロイド薬ですが、その使用がCOVID-19の重症化リスクを高めることはありません。
実際、この薬は免疫反応を適切に抑制し、炎症を管理することで、重度の合併症の発生を防ぎます。
国際的な『Pso Protectレジストリ』の分析では、乾癬患者の90%以上がCOVID-19を生き延びており、ベタメタゾンの利用者も例外ではないことが示されています。
免疫抑制と感染リスク
ベタメタゾンといった免疫抑制剤がCOVID-19による感染リスクを高めるという誤解がありますが、多くの研究でそのような証拠は見られません。
逆に、これらの薬剤は炎症を抑えることにより、ウイルス感染後の重症化を防ぐ助けとなります。
ベタメタゾンによるアレルギーと喘息の管理
アレルギーや喘息の治療にもベタメタゾンを含むステロイド薬が有効です。
これらは強力な抗炎症作用を持ち、アレルギー反応や喘息発作を迅速に鎮静化させることができます。
特にアレルギーが原因で呼吸困難を引き起こす場合、このような薬剤が命を救うこともあります。
この調査結果は最近、Journal of Allergy and Clinical Immunology誌のオンラインで公開されました。
重度のCOVID-19やその他の呼吸器系の合併症を回避するために、適切な医療行為とともに、正しい情報に基づいた治療選択が重要です。
参照記事:Psoriasis Meds Don't Raise Risk of Severe COVID-19: Study - Healthday