介助出産後の抗生物質の投与が感染予防に
[ロイターロンドン]鉗子や吸引機などでの介助出産となった母親に抗生物質を一回投与すると、
その後の母親の感染症のほぼ半分は予防できると研究者は述べたことで、世界の保健当局はこれについてのアドバイスを変更する必要があります。
医療誌『The Lancet Medical journal』に掲載された研究では、予防策として抗生物質を処方することで、
英国内の新しく母親となった女性では、毎年7,000件以上、米国では約5,000件の感染症を防ぐことができると報告されています。
研究者らは、世界保健機関(WHO)と他の国家保健機関に結果を踏まえて彼らの助言を変えるよう求めました。
抗生物質を使用せずに経膣で介助出産をした後の現在の感染率は、世界全体で約16%、帝王切開後では最大25%です。
2016年には、妊娠関連での感染症により世界中で約19,500人の女性が死亡したと研究者らは述べました。
そして、70人が重度の感染症を発症し、長期の合併症を患う可能性があります。
この研究にはイギリスの3,420人の女性が含まれていました。
時に命にかかわる感染症の予防と同様に、予防的に与えられる抗生物質は100回の投与ごとに、出産後感染が少なくなるため、
将来的には168回の投与で感染症を避けることができます。
これは、つまり介助出産後の普遍的な感染症の予防方針が、抗生物質の使用で17%減らすことができることを意味するだろうと
研究者たちは言いました。
「これらの調査結果は、現在のガイドラインを緊急に変更することの必要性を浮き彫りにしています。」
と、この研究を率いた英国のオックスフォード大学のマリアン・ナイト博士は述べました。
「妊娠に関連した感染症は、出産後の死亡と重病の主な原因です。我々の結果は、予防的な抗生物質の単回投与によって、
これらが半分近くに減らされることを示しています。」
【以下のウェブサイトより引用】