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仕事のストレス対処法

仕事中に困難なこと(または人)に直面したことがある場合、それはあなただけではありません。
ほとんどの人が、いずれかの時点で職場での衝突を経験するでしょう。
そしてこのストレスに対処するベストな戦略は、対処に時間をかけることです。
中には仕事が終わる5時頃に飲みに行くことで対処する人もいますが、
新しい研究では、仕事後の飲酒は仕事の問題に対処する上で最も効率的は方法ではないことが実証されており、時間やエネルギーは別のことに使った方が良いようです。

”対処”とは、人生における要求事をなんとか管理しようとするための、あらゆる種類の思考や行動と定義されます。
Lazarus氏とFolkman氏によると、主な対処法にはプロモーション焦点型対処と予防焦点型対処の2種類があるといいます。


プロモーション焦点型対処には、現状を理想的な状況に少しでも近づけようという思考や行動が含まれます。
プロモーション焦点型対処的な行動は、私たちの達成、成長ニーズによって決定されます。

プロモーション焦点型対処的は、恐らく耳にしたことがある仕事の問題を対処するためのアドバイスの殆どに該当するでしょう。
具体的には、”問題をコントロールするためには何が出来るかを考え行動する”や、”やり方を変える計画を立てる”、”上司や友人、同僚からのサポートを求める”、”自分で解決可能な問題のみを解決する”などです。
これらの対処行動は、問題を無視したり単に不満を言ったりするよりも向社会的、向仕事的な解決法です。

問題を無視したり不満を言うやり方は、予防終点型対処と呼ばれます。


予防焦点型対処には、現状直面している状況と理想的な状況のミスマッチを減らすための発言や行動が含まれます。
具体的には、自分に期待される、もしくは必要とされることを完了するために、現状の行動を変える必要があるという可能性を最小化することなどがあります。
予防焦点型対処は、安心や安全のニーズによって決定されます。

問題の存在を否定することは、一般的な予防焦点型対処戦略の一つであり、これは多くの場合そこまで長続きしません。

仕事や厄介な同僚と関わらないようにすることは、新しいプロジェクとに任命されなかったり、仕事の意味を見失ったりするなど、明らかに悪い影響を生む戦略です。
ストレスうぃ発散することは、一つの予防焦点型対処的戦略として短期的に気分が向上する可能性はありますが、パートナーや友人を傷つけたり、やつれさせる原因になる恐れがあります。

Zhang氏、Ng氏、Lam氏が2019年に実施した新しいメタアナリシス(他の多くの研究結果を調査した研究)では、75,000人の対処戦略を調査し、何が効果的で何が効果的でないのかを調べました。

研究者らは、プロモーション焦点型対処は、中核となる業務の遂行や、組織の生産性に利益をもたらす行動、職場の態度改善などの職場でのパフォーマンス向上と関連していることを見出しました。
またプロモーション焦点型対処は、身体的及び精神的な健康状態の向上とも結びついていました。
一方、否定などの予防焦点型対処は、業務パフォーマンスの低下や職場での態度の悪化、身体的及び精神的な健康の悪化と関連していました。

研究者らはまた、予防焦点型対処は、コントロール可能な問題を解決するなどの健康的なプロモーション焦点型対処からかけ離れるだけではなく、仕事のパフォーマンス低下や心身の健康悪化とも関連していることを見出しました。


可能なら、プロモーション焦点型対処を選択すると、問題解決が早まる可能性があります。
プロモーション焦点型対処は仕事優先のように思えるかもしれませんが、職場の問題をなかったことに否定することではうまくいかないため、今始めても後から始めても同じなのです。
コントロール可能な問題を解決するのが難しい場合、職場外の友人や家族や、信頼できる同僚(特に別の部署や組織に所属する同僚)のサポートを求めましょう。

出典:2019年6月18日更新 Psychology Today 『Coping with Work Stress』 (2019年6月19日に利用)
https://www.psychologytoday.com/us/blog/conscious-communication/201906/coping-work-stress