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休暇が健康にとって重要である理由

1月30日はアメリカの国民的計画休暇日です。
インスタグラム上では周囲の全ての人が休暇日について認識しており、準備を進めているように見えますが、特にアメリカ人に関しては統計上ではそうではないようです。

以下のいずれかに身に覚えはありますか?

「私のチームは、私がいないと破綻してしまう」

「休暇から戻ると、埋め合わせるべき仕事が溜まりすぎている」

「休暇を取ろうとするものの、休暇が必要だと気付く頃には、全てが予約済みとなっている」

上記は、私のアメリカ人の友人が休暇を取らないことの理由のほんの一部です。
有給休暇がそもそもあればの話ですが。

世界中のその他全ての先進国とは異なり、アメリカでは従業員の休暇日数は定められていません。
アメリカの労働者の約4分の1は、まったく有給休暇を取得していません。
雇用主が有給休暇を付与している会社では、年間平均10日が与えられています。
また、プロジェクト・タイム・オフによると、アメリカ人労働者の54%は付与された休暇を利用していないといいます。

一方、イギリスの労働者の休暇は28日、大部分の西ヨーロッパでは25日、オーストラリアとニュージーランドの労働者は20日を享受しています。
そして、これらの日数にはほとんどの国で年間10日~13日発生する祝日は含まれていません。

中国では、若い労働者は5日間しか強制休暇を取得していません。(昇進する毎に取得日数が増えます。)
この日数は、年に2回のまとまった休暇である「ゴールデンウィーク」を含んでいません。

なぜアメリカ人の多くは、休暇の取得を避けるのでしょうか?
これは、休暇の取得が強制ではなく、雇用主次第であるからかもしれません。
休暇は付与されるものではなく、ある種のボーナスとして見られている可能性があります。

もしくは、アメリカには米国には強い休暇の文化がないことが要因かもしれません。
多くのアメリカの子供たちは、休暇を付与されなかったり、忙しすぎて休暇を取れない両親のもとで育ちます。
そうした子供たちが働き始める時、両親から休暇の取り方を学んだことがないため、自分の休暇をどう使えば良いのかが分かりません。
経験したことがないものを評価することは難しいのです。

現在でも長期健康調査の規範となっている1992年に行われたフラミンガム心臓研究では、20年間にわたって労働者の追跡調査を実施しました。
「Overwhelmed: Work, Love & Play When No One has the Time(皆時間が無いなか仕事や愛、遊びに翻弄される)」の著者であり、
ニュー・アメリカ財団の生活改善研究所(Better Life Lab)の所長を務めるブリジッド・シャルテ氏によると、
この調査の結果、「休暇を取らない男性は心臓発作の発症率が30%高く、女性では50%高くなる」ことがわかったといいます。

上記の数字は、研究者が糖尿病や喫煙、所得水準、肥満といったその他の健康要因を考慮した後も同様に当てはまりました。
この研究の結論は、他の同様の研究によって裏付けられています。

「この結果は、身体が生活の中のストレスにどのように反応するかを示しています。これは休暇が身体の健康にとって重要であるという真の証拠です。」
と、同研究の共同著者であるイレーン・エイカー氏はニューヨークタイムズの取材で述べています。

出典:2018年1月30日更新 CNN Health 『Why vacations matter for your health』(2019年5月14日に利用)
https://edition.cnn.com/travel/article/why-vacations-matter/index.html