低繊維、高脂肪の食事が腸内細菌叢に大きな変化を引き起こす
腸内細菌叢の変化が代謝の健康に影響を与えることは知られています。
カナダのラヴァル大学の生理学者は、低繊維で高脂肪な食事が、胃腸系に生息する細菌、ウイルスや真菌、その他の多細胞微生物の集合である腸内細菌叢に大きな変化を引き起こすことを発見しました。
この研究は、American Journal of Physiology-Gastrointestinal and Liver Physiology誌に掲載されています。
この研究論文は6月のAPS select記事(優秀記事)に選ばれました。
研究者は、マウスモデルを使用して、腸内細菌叢に影響を与える主要な食事要因と、それらが肥満や2型糖尿病などの他の代謝性疾患にどのように影響するのかを決定づけました。
マウスには、腸内細菌叢を変化させるさまざまなレベルの低繊維で高脂肪の餌を与えました。
「私たちが示したのは、食物繊維の量を増やし、脂肪の量を減らすことによって、あなたの健康を改善する2つの非常に重要な要素に取り組むことができるということです。」
と、カナダ ラヴァル大学のアンドレ・マレット博士は述べました。
米国疾病管理予防センターによると、アメリカでは3,400万人以上が糖尿病を患っており、これらの圧倒的多数が2型糖尿病患者です。
マレット博士のチームは、人への治験を含む今後行われる新しい臨床研究で、動物モデルからの発見をテストすることを考えています。
彼らの目標は、腸内細菌叢と腸機能の不健康な変化を防ぎ、代謝性疾患のリスクを減らすための新しい食事栄養療法に役立てることです。
【以下のリンクより引用】
Low-fiber, high-fat diets cause significant shifts in the gut microbiome
News Medical Net