体重が減った? 糖尿病を寄せ付けないようにそれをキープしましょう
2019年10月9日(HealthDay News)- 2型糖尿病患者の健康状態は5%から10%の体重減少で劇的に改善することがよくあります。
しかし、そういった利益を維持するには、まず体重を減らす必要があると新しい研究は示してます。
1年間のダイエットにより体重を減らすと血糖値と血圧が下がり、コレステロールの結果が改善します。
さらに3年間その減った体重の少なくとも75%を維持した人は、健康上の利点が保持されるか、さらに大きな利益があったと研究で報告されました。
「多くの場合、減量プログラムに重点が置かれますが、人々が減量を維持するのを支援することも同様に重要です。」
と研究の主著者であるアリス・リヒテンシュタイン氏は述べています。
彼女は、ボストンにあるタフツ大学老化に関するジャン・メイヤーUSDA人間栄養研究センター心臓血管栄養研究所の所長です。
「人々はダイエットを短期的なものと考える傾向がありますが、それは本当に生涯続くものです。成功したダイエット方法を見つけたなら、元の 生活習慣に戻らないようにしてください。」とリヒテンシュタイン氏は提案しました。
肥満は、2型糖尿病を発症する主要な危険因子です。
研究では、体重を減らすことで2型糖尿病の症状を改善できることが示されています。
また、体重の約10%を減らすと、病気が寛解する可能性さえあることが糖尿病医学の最近の研究で発見されています。
アメリカ心臓協会誌で10月9日に発表されたこの研究には、1年継続して行う集中的なライフスタイル介入が行われ、それには2,500人以上の 2型糖尿病患者が含まれていました。
参加者は体重を減らした後、毎月行われるグループ会議を含め、3年間の(体重の)維持段階に入りました。
彼らは、定期的に身体活動を行い、毎日の食事では、全員に同じ代替食品を摂取するように促しました。
リヒテンシュタイン氏と彼女の研究チームは、血圧と血糖値、トリグリセリド(心臓病に関連する血液脂肪の一種)、そしてHDL (または善玉コレステロール)を調べました。
減量直後と3年間の維持期間の後、彼らは再びこれらについて調査されました。
研究者は、人々が減量の利点を失い始めた特定のポイントを見つけようとしましたが、それを見つけることができませんでした。
しかし、最初の体重から10%以上を減量した人々が落とした体重の約4分の1がリバウンドした時に、健康上の利益が減少し始めたことを 発見しました。
「落とした体重が維持されるほど、心臓と代謝の健康の面でより良い人々になります。体重減少を維持することには長期的なメリットがあります。」
とリヒテンシュタイン氏は述べました。
デトロイト医療センターの内分泌学部長であるベルハン・セヨン博士は、この研究をレビューし、体重を抑えることは容易なことではないと述べました。
「減量を維持することは、体が失われた体重を取り戻そうとするため最も困難なのです。減量と減らした体重の維持は一生続きます。 食事に気をつけ運動も行う必要があります。」
と彼は述べました。
空腹になりがちな2型糖尿病患者の場合、薬の服用は空腹感を抑えるのに役立つとセヨン博士は述べました。
【以下のウェブサイトより引用】
You've Lost the Weight -- Now Keep It Off to Keep Diabetes at Bay
Health Day