体重をキープすることは糖尿病のリスクを減らす
2型糖尿病は、約4億1400万人の成人が罹患している世界的な健康問題です。
この病気は通常、体が糖や炭水化物を代謝する能力が何年に渡りゆっくりと低下し発症します。
それは主に食事内容と運動不足によって引き起こされますが、遺伝子は重要な役割を果たします。
肥満であることは、2型糖尿病を発症するリスクが高いことに関連する重要な生活習慣要因の1つです。
適度な体重の減少と運動や食事を組み合わせることで、糖尿病を発症する可能性を低下させることができます。
体重を減らすということは言うのは簡単ですが実行するのは難しいものです。
それでは糖尿病のリスクを減らすためには他にどのような手段があるのでしょうか。
可能性の1つとして、体重を安定させて、年をとってから体重が増加しないようにするということがあります。
スウェーデンの研究者たちは、30歳から60歳までの33,000人を超える人々のグループを調べ、10歳以降に体重がどのように変化したかということと、
2型糖尿病を発症するリスクとの関連を分析しました。
研究開始時には約3分の1の人が太りすぎであり、10%が肥満と見なされていました。
10年以上の間に、半数以上の人が体重を更に増やし、約3分の1が現状体重を維持し、残りの人は体重を減らしました。
糖尿病を発症する可能性が最も高いのは、体重が増えた人たちでした。
しかし、最も驚くべき発見は、糖尿病を発症するリスクは、試験開始時の体重とは無関係であるということです。
10年間で体重の減少が見られたのはわずか10%でしたが、これらの人々は糖尿病のリスクが最も低く、最初に過体重や肥満だった人の間でこの関連が最も強くなりました。
さらに一歩進めて、研究者らは、体重を増やしたすべての人が、増やす代わりに体重を維持していれば、5人に1人は糖尿病の発症を予防できたと推定しています。
これとは対照的に、現在のプログラムでは糖尿病のリスクが高い人々を対象としていましたが、実際に予防できたのは、10人に1人と推定された人だけでした。
この研究は、糖尿病を予防するためには減量だけでなく、現在の体重の維持にも重点を置くことでも予防できるという健康上のメリットについて促進しています。
ほとんどの人が体重を減らすのがどれほど難しいかということを考えて、現在の体重を健康的に維持するという、
より現実的な目標に焦点を合わせることは効果的な方法であるかもしれません。
【以下のウェブサイトより引用】