信頼できない一般的なスクリーニング ー学生アスリートはCOVID-19後に心臓検査が必要に
以下は、新しいコロナウイルスに関する最新の科学的研究のいくつかと、ウイルスによって引き起こされる病気であるCOVID-19の治療法と取り組みのまとめです。
公共の場でのCOVID-19スクリーニングは信頼できない
空港、学校、およびその他の公共の場所で使用されるCOVID-19スクリーニングテストは特に効果的ではない、と大規模な分析が示しています。
研究者らは、検温や、症状についての質問、旅行歴、感染したまたは感染した可能性のある人との接触、およびそれらと他のアプローチの組み合わせについての質問など、様々なスクリーニング方法に関する22件の研究からの証拠をまとめました。
これらすべては、スクリーニングの繰り返しと同様、「感度」が低く、COVID-19の患者を識別する能力、「特異性」も低く、COVID-19でない人を確実に識別はできませんでした。
特異度測定は、感染率が低い場所でより正確になる傾向がありました。
これらの一般的なスクリーニング方法では、感染した個人の大部分が見逃され、他の人に感染し続ける可能性があり、一部の健康な個人が陽性と誤って識別され、確認テストが必要であり、これらの個人の不必要な隔離につながる可能性があると研究者たちは、火曜日、The Cochrane Libraryのレビューで記しました。
「既存の検査方法の感度が低いことを考えると、私たちの調査結果は、マスク、人との物理的な距離、検疫、最前線の労働者のための適切な個人用保護具など、感染を防ぐ他の方法に重点を置く必要があることを示しています。」
心臓のMRIがCOVID-19に罹患した後の運動選手に必要かもしれない
大学生の運動選手がCOVID-19から回復して競技に戻る際、まず最初に新型コロナウイルスにより、一部の患者では軽度または無症候性である心臓の炎症、心筋炎が起きていないかを確認した方がよいかもしれません。
オハイオ州立大学では、COVID-19から回復した26人の学生アスリートの女性と男性に対して医師が心血管磁気共鳴画像(MRI)を撮り研究を行いました。
入院した人はおらず、うち、12人は軽度の症状しかないと報告されました。
彼らの心電図は正常に見え、超音波検査は心臓の異常を示しませんでした。
しかし、MRIにより4人のアスリート(そのうち2人は無症状)に心筋炎が見つかりました。
また、12人のアスリートは心臓組織に瘢痕がありましたが、心臓発作の典型的な兆候はありませんでした。
金曜日にJAMA Cardiologyで発表された論文で、医師は、より大規模な研究が必要であるものの、MRIはCOVID-19の回復後のアスリートの健康状態を評価し、安全に競技への参加へ導くための良い方法であるかもしれないと結論付けています。
以前のCOVID-19は出産の合併症と関連なし
新しい研究では、新型コロナウイルスに以前かかったことがあり、出産時に健康であった女性は、陣痛や出産に影響を与えないようだと示唆しています。
4月上旬から7月上旬にかけて、コペンハーゲン大学病院の研究者は、1,361人の女性、そのパートナーの1,236人、新生児の1,342人を追跡しました。
現在、COVID-19に罹患している女性はいませんでしたが、2.9%の女性とパートナーの3.8%がコロナウイルスに対する抗体をもち、それは、以前の感染していたことを示しています。
何らかの症状があったと報告されているのは、抗体保有者の約半分のみでした。
「以前、COVID19に疾患したことと産科または新生児の合併症との関連は見られませんでした。」と研究著者らは火曜日にmedRxiv誌に投稿された論文の中で報告しました。
彼らは、COVID-19抗体を持つパートナーがいることは、出産をした女性もまた抗体を持っているであろうという重要な予測因子であり、それは、密接に接触することで病気の伝染性が強まるということ見つけました。
この研究における母親は、一般的に健康体重の若い非喫煙者でした。
COVID-19の抗体を持っていた人は入院を必要とするような深刻症状はありませんでした。
彼らは、次のように指摘しています。
「したがって、私たちの結果と結論は、肥満で頻繁に喫煙する新しい母親や、重度のCOVID-19に罹患した母親など、他の集団には直接適用されない可能性があります。」
【以下のリンクより引用】
Common public screening methods unreliable; student athletes may need heart test after COVID-19
Reuters